2025/06/19 (木) - ブログ

【 逆転合格 】に必要な3つの力と、それを支える「親の力」

城東高校・徳島北高校
城南高校・徳島市立高校
 受験專門塾
  碩学ゼミナールの衣笠です。

【逆転合格に必要な3つの力と、それを支える「親の力」】
碩学ゼミナールの衣笠です。

高校入試において、現時点では合格が難しいとされる難関校に、最後の数か月で見事に合格を果たす――いわゆる「逆転合格」。

これは、奇跡でも偶然でもなく、明確な条件がそろったときにこそ、現実のものとなります。

私はこれまで、塾で数多くの逆転劇を見てきました。そこには一貫して共通する「3つの力」がありました。

加えて、子どもの努力の背景には、必ずといっていいほど、ご家庭の見えない支えと、親御さんのまなざしがありました。
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① 【現状を直視する力】――合格までの距離を数値で把握する
まず、逆転合格の第一歩は、「正確な現状把握」です。

模試の結果、各教科の単元別の得点状況、過去問との相性…。今の自分が、志望校の合格点と比べて「どこがどれだけ足りないのか」を、感情ではなく数値と事実で把握する力が必要です。

漠然と「頑張ればなんとかなる」という気持ちでは、計画も立たず、学習にも無駄が生じます。逆に、「あと理科で20点、英語で15点上げる必要がある」と明確にわかれば、やるべきことが絞られ、学習の集中度が変わります。

特に中3の夏以降は、勉強時間を「量より質」で使わなければなりません。現実を冷静に見つめ、戦略的に挑む姿勢が、逆転の土台となるのです。

ただ、「量は質に転化する」と言われるように、勉強時間を増やさなければ何も始まりません。

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② 【反復と継続の力】――当たり前のことを、当たり前に積み重ねる

逆転合格のカギを握るのは、~学力の“地力”~です。これは、派手な解法テクニックではなく、基本の徹底と反復によってのみ育ちます。

たとえば、英語なら単語や文法や重要構文の音読暗記、数学なら基礎・標準問題の反復練習、社会・理科なら重要語句の完全暗記や履修内容の徹底的な復習…

こうした「地味な積み重ね」を、習慣として毎日続けられるかどうかが、最終的な学力差を生みます。
どの子も初めは「面倒くさい」と感じます。しかし、反復を続けることで「できた」「覚えていた」「点が取れた」という体験を経て、やがて自信へと変わっていくのです。

最初は、最高に小さなことから始めます。1日1分の決めたことが毎日続けられれば、自然と大きなことにも挑戦するようになります。多くの場合、最初から大きなことを続けようとして、継続に失敗してしまいます。

親御さんは、焦ることなく「結果」ではなく、お子様が努力を「継続」しているその姿勢を褒めていただきたいと思います。

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③ 【危機感と覚悟、自信をもつ力】――“今すぐ変わる”という決断

逆転合格に共通していたもう一つの特徴は、「子ども自身が覚悟を決めた瞬間」があるということです。

そのきっかけは様々です。模試での惨敗。友人の言葉。先生の一言。あるいは、親からの静かな励まし。

何かの瞬間に、「このままでは受からない。でも、自分ならやれる」と危機感と自信が交差したとき、生徒は一気に変わります。

勉強に向かう姿勢が変わり、質問が増え、休憩時間さえ勉強に充てるようになります。

ただし、その「スイッチ」が自然に入るのを待つだけでは遅いこともあります。だからこそ、塾も家庭も、その決断を引き出す“場”や“言葉”を準備しておくことが大切なのです。
今回実施する「基礎学そっくり模試」は上記のすべてに効果があります。

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◆逆転合格を支える、もう一つの力――それが「親の力」です

塾でどれだけ緻密な指導をしても、子どもが不安や疲れを抱えたまま家に帰り、
家庭で心が休まらない状況が続けば、学習の成果は頭に入りません。

逆に言えば、家庭が安心できる場所であり、応援してくれる人がいるとわかるとき、子どもは本当の力を発揮します。
特に思春期の子どもたちは不器用です。

口では「うるさい」「ほっといて」と言っていても、
心の底では――「親に褒められたい」「見ていてほしい」と思っています。

だからこそ、
「最近がんばってるね」
「朝早く起きてすごいね」
「模試の結果、前より上がったね」

そんな小さなひと言が、何よりも強いエネルギーになります。
そしてもう一つ――

親が「我が子を信じる」こと。

この信頼が、子どもに「自分もやればできる」という確かな自信を与えます。

親が焦っていると、子どもも焦ります。親が信じて見守っていると、子どもはそのまなざしに応えようとします。
また、思春期の子どもは、親に命じられたことには反発します。やりません。

その代わり、子どもに伝えたことを親も一緒に取り組むと、子どもは納得して親のいうことを聞いてやるようになります。

その典型が、高校入試で理科が苦手な子どもに対して、親御さんが自分は中学の時に英語が苦手だったから、「今から高校入試の英語を勉強し直す」と宣言して猛勉強を始めると、子どもは呆れながら自分のために苦労をしてくれる親に感謝して、
親を尊敬して、勉強に真剣に取り組むようになります。

教育名人の先生は「親は子供にやらせることを、自分でもやってみると、子どもの《良いところ》が見えてくる」と仰っています。
良いところが見えてきたら、親は自然とその良いところを心からほめるようになります。これにより、子どもはますます真剣に勉強に取り組むようになります。
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■おわりに――三位一体で、奇跡を「必然」に
逆転合格は、「本人の努力」「塾の指導」「家庭の支え」が揃ったとき、必ず実現可能なものになります。

どんなに点数が低くても、今はまだ本気になっていなくても、これから本気になれば、未来は変えられます。
その最初の一歩を踏み出すきっかけを、塾と家庭が一緒に創っていくこと。
それこそが、私たちが受験指導をする意味であり、教育の本質でもあると考えています。

碩学ゼミナールでは、生徒の本気を引き出す指導を行うと同時に、保護者の皆様との連携を大切にしながら、一人ひとりの逆転合格に全力で向き合ってまいります。

7月13日(日)

中3生保護者会を実施します。

場所:碩学ゼミナール中学部大教室

【昼の部】14時から16時

 

【夜の部】19時から21時

どちらも同じ内容です。

 

7月に入ると参加の申し込みをマメールにて受け付けます。
その際、ご両親での参加をご希望の方は2名参加と明記ください。

また、お知り合いで興味を持たれていらっしゃる方にもお声掛けください。

塾外生の保護者の方の参加も可能です。(もちろん無料です)

内容は、大谷翔平のご両親の子育てと、成績が上がる家庭での接し方など

具体的で実践的な内容にする予定です

 

上記お知らせします。
  令和7年6月18日
      碩学ゼミナール 衣笠

 

参考資料 2025年3月時点 各高校の公式ホームページの発表
国公立大学合格人数【最新情報】(現役生合計!)
城東高校 162名(58.9%)(卒業生275名)
 城南高校 168名(56%)(卒業生300名)
徳島市立高校 141名(44.5%)(卒業生317名)
城ノ内中等教育高校(城ノ内高校)86名(67.7%)(卒業生127名)
徳島北高校 150名(56.6%)(卒業生265名)
城北高校 67名(24.7%)(卒業生271名)
鳴門高校 21名(7.8%)(卒業生270名)
 ◎合格者は、全て正確な数字です。卒業生の人数が、HPの発表と比べてわずかに異なる場合が考えられます。その場合、国公立大学への合格割合が0.5%程度変動する場合があります。ご了解頂ければ幸いです。              

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校を経て、立命館大学経済学部を卒業。
大学卒業後は「保険毎日新聞」に記者として入社し、報道の現場で社会の現実を見つめる日々を送る。

その後、地元に戻り、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長を歴任。香川県下7校舎の統括責任者として、多くの生徒の進路指導に携わってきた。

現在も毎朝、水を2杯飲み、5分間の瞑想と8分間の感謝日記、
軽い筋トレで心と身体を整えることが日課となっている。

科学・医学・教育に関する専門書を好んで読み、授業計画では思春期心理学や実証的な教育実践の論文を積極的に取り入れている。
どれだけ経験を重ねても、学びを止めた瞬間に傲慢が生まれる。

それが生徒の信頼を失うことにつながると、常に自戒している。
また、「どれほど立派な授業をしても、生徒が本当に成長しなければ価値がない」との考えをもつ。

だからこそ、入塾した生徒一人ひとりに真摯に向き合い、
保護者のご期待にも、誠実に応え続けることを自身の使命としている。
座右の銘は、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」。

趣味は読書と野球観戦。家族とともに、辛口カレーライスをこよなく愛す。
元認定教育コーチ、青少年育成協会元研究員。母親向けの子育てセミナーの講師も手がける。