自分は高3になるまでろくに塾へ通ったこともなく、学校の課題やテスト勉強もそれほどしっかりする方ではなく、いわゆる「一夜漬け」で終わらせようとするタイプでした。勉強そのものは嫌いではありませんでしたが、かといって教科書に書かれている「何の役に立つのかよく分からない」ような勉強は好きでもありませんでした。そんな危機感のない高3の6月頃に、碩学ゼミナールに入会しました。その頃に三者面談で塾長先生に言われた言葉を覚えています。 『君は今、崖っぷちにいる』です。
なんとなくどうにかなる、流された先でうまくやれる、と思っていただけに、正直とてもショックを受けました。しかし、そこから少しずつ自分の将来や近い未来にある大学受験、勉強する意味について考えるようになり、9月頃には志望校をしっかり定めることができました。志望校を定めた当初は、D判定ばかりで少し辛い思いもしましたが、苦手科目の英語や古典についての勉強方針や使いやすい参考書や単語帳などの様々なことについてのアドバイスをいただいて、自分なりに努力することができました。塾そのものの雰囲気としては静かで集中しやすく、集団授業ではないので自分の学習したいことにひたすら打ち込めて、解らないところを解説してもらう感じでした。追われてやる勉強とは違って、とても集中でき、そして楽しい勉強でした。D判定だった第一志望も、センターではA判定となり、二次試験も過去問をしっかりやり遂げた結果、合格することができました。今思うと、6月時点の自分は本当に『崖っぷち』だったと思います。
やりたいことを見つけて、志望校を決めて、勉強に自分なりの意味を見つけることが合格への第一歩だと僕は考えています。その意味を見つけた後のことは、受験のエキスパートである先生方に任せるとして、まずは、自分自身について考えてみるべきだと思います。それさえできれば、きっと勉強が楽しくなります!