2022/01/28 (金) - ブログ

第3回基礎学「国語」問題 解説・分析!

城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。

第3回基礎学力テストの「英語」の問題を
英語責任者 秋元が解説・分析したので紹介します。

2022年1月12日実施
第3回:基礎学分析

【中3:国語】

国語責任者 秋元典子

令和3年度;第3回基礎学力テスト「国語」について

 

全体的にみて、基本的で、標準的な問題が多かったです。

一 漢字・文法・行書の問題は、基本的なものでした。

二 文学的文章の読解問題は、基本的な問題が多かったです。

三 古文の読解問題は、「沙石集」仏教説話集より出題。よく出るパターンの問題でした。

四 論説的文章の読解問題は、記述問題が少なく、選択問題も選びやすいものでした。

五 作文は、三つの中から書きやすいものを選べたので、満点を取った生徒も多かったようです。

 


1.2.漢字の読み書きは、基本的な問題。

3.動詞の活用の種類を判別する問題も、基本的。終止形に直して、『ない』をつけて判断する。「ア、卒業する」→サ変だから。

4.行書の「筆順の変化」を選ぶ問題、「ウ、聴」。これまでもよく出題された「取」を同じ。

 


文学的文章の読解問題・・・基本的な問題が多かったです。

1. 「にわかに」=「ウ、物事が急に起こる様子」。

文脈からも、急に公園が退屈でつまらなくなったことがわかる。

2.設問で、「今の公園の様子から」とあり、小学3、4年生のことに設置された高い柵が、中学3年になった今は、ぼろぼろになって倒れていることが描かれている。

3.線部②の前後に、「だけど、まだ、あるだろうか。」「心が揺れる。ドキドキする。」「大樹はあった。昔と同じだった。」→ほっとした、興奮した、懐かしい気持ちが読み取れる。

4.設問の「比喩を使って」がヒント→「ような、みたいな」このキーワードで探す。

5.物語の後半で、回想する場面→小学生の頃、大樹から落ちたときの思い出の場面を探す。

6.線部④の前を確認する。(1)は、名前、とあるので注意。(2)は、千恵の気持ち「絵を描くことに関わる仕事がしたかった。芸術家のある高校に行きたい。」このあたりをまとめる。

7.Ⅰは、物語の展開のきっかけ→冒頭の「香り」。文字数から『緑の香り』何度も繰り返し出てくる言葉(キーワード)だから、見つけやすい。

 

古文の読解問題・・・「沙石集」仏教説話集より出題。よく出るパターンの問題でした。

1. a:二重母音(au→おう)、b:は→わ。古文も日頃からの音読が大切。

2. 助詞を補う問題。A:主格、B:目的格。

省略されている主語や助詞を補いながら読む癖をつけておく。

3.会話文を探す問題。会話の始まりを間違った人が多かったのではないでしょうか。

会話の終わりは『と(とて)言ふ』で見つけやすい。『あさましく(情けなく)もどかしく(非難しなくなる)おぼえて(思われて)』思わずしゃべってしまったので、「法師ばかりぞ、ものは申さぬ」の部分となる。

4.結局、みんなしゃべってしまったので、答えはエ。

5.(1)上座の老僧が他の3人の僧に対して賢そうにしているところ、「自分も同じようにし話したこと『過ち』に気づかない」ことを筆者は恥ずかしく思った。(2)「こそ」をヒントに古文特有の表現といえば→係り結び。

 


論説的文章の読解問題・・・記述問題が少なく、選択問題も選びやすいものでした。

1.「ない」の文法的用法を見分ける問題。

ア、ウ「ない→ぬ」に置き換えると、助動詞の打消し。イ、「はかない」形容詞の一部。
=線部と答えのエは、形容詞。

2. 接続語を選ぶ問題。

a:( )前が「右回り」( )後ろが「時計の針周り」→言い換え

b:( )前が「木目はごつごつしていてまっすぐでなく」( )後ろが「きわめて堅い」→累加

3. 適語補充問題。

① :前に、昔の日本事情について書かれている→オ、風土

② :前に「偶発的なものではない」、後ろに「原理がある」とある→イ、必然

4. 設問で「川田氏の考察をもとに、筆者はどのように理由を述べているか」とある。「なぜ改良しなかったか」川田氏がモデル化した三つの内容で、モデルBよりまとめる。

5. (1)ナイフ、フォーク、スプーンとの対比→はし

(2)モデルCは、まわりにあるあり合わせのもので器用にやりくりする、とあるので→答えはイ

(3)「履物の事例」あ:素足=素手、う:下駄=はし、この二つから判断。

 


作文・・・

「分量のバランス」「作品の言葉から作者の気持ちを読み取る」「自分の思いを具体的に書く」「引用する場合はカッコを使用する」「漢字を適宜使う」など条件を守ること。また、話し言葉にならないようにする。

 

城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。