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受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
中3生の保護者の皆様
お世話になっています。
高校入試4日前になりました。
今までお伝えしてきたことをまとめてみました。
何かの参考になれば幸いです。
令和8年2月27日
碩学ゼミナール
衣笠
高校入試 直前4日間
子どもが本番で実力を発揮するために ― 保護者の関わり方 ―
入試直前の数日間で、学力が大きく変わることはほとんどありません。
一方で、当日の結果には心理状態が少なからず影響します。
教育心理学やスポーツ心理学でも、
試験直前の家庭環境が、本番の集中力や落ち着きに関係する
ことが指摘されています。
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1 まず知っておいていただきたいこと
人は強い不安を感じると、記憶を取り出す働き(前頭前野)が低下します。
心理学ではこの状態を「過覚醒」と呼びます。
覚えているはずの内容が思い出しにくくなる現象です。
心理学者ロバート・ヤーキーズとジョン・ドッドソンは、
緊張が強すぎるとかえって能力が下がる傾向を示しました
(ヤーキーズ・ドッドソンの法則)。
この時期は、努力量を増やすこと以上に、
落ち着いた状態で本番を迎えることが大切になります。
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2 この4日間、保護者にお願いしたい関わり方
① 普段通りに接する
特別扱いは必要ありません。
子どもが最も安心するのは、いつもと変わらない家庭の様子です。
② 心配を見せすぎない
励ましのつもりの言葉も、不安として伝わることがあります。
穏やかな表情と落ち着いた様子が安心感につながります。
③ 聞くことに徹する
子どもが不安を話したときは、解決を急がず、まず聞いてください。
「そうか」「心配だね」だけで十分です。
受け止めてもらえたという感覚が、心を安定させます。
④ 生活リズムを守る
この時期に最も重要なのは睡眠です。
夜更かしは、勉強不足以上に当日の集中力に影響します。
⑤ 入試の話題を減らす
日常の会話が緊張を和らげます。
特別な言葉より、いつも通りの会話が効果的です。
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3 避けていただきたい行動
・勉強量を急に増やさせる
・新しい問題集を与える
・過去の成績の話をする
・合格可能性の話題を出す
・「人生が決まる」といった表現
これらは不安を強め、本来の力を出しにくくします。
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4 前日の過ごし方
前日は仕上げの日ではなく、整える日です。
確認することは三つで十分です。
1.持ち物
2.会場までの行き方
3.就寝時刻
勉強は短時間の復習程度で構いません。
安心して休むことを優先してください。
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5 入試当日の朝の関わり方(最も大切な時間です)
当日の朝は、特別な励ましは必要ありません。
「頑張れ」は、すでに十分頑張ってきた子どもにとって、
かえって緊張を強めることがあります。
大切なのは、安心して送り出すことです。
かけてほしい言葉(例)
・「いってらっしゃい。いつも通りで大丈夫だよ」
・「準備してきたことを、そのまま出しておいで」
・「落ち着いてやれば大丈夫」
・「帰ったら好きなもの食べよう」
さりげなく努力を認める一言
・「ここまでよく続けてきたね」
・「毎日やっていたのを見ていたよ」
・「積み重ねてきたことは、ちゃんと力になっているよ」
※「受かってほしい」「期待している」は、できるだけ控えてください。
子どもはすでに十分に分かっています。
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最後に
入試は子どもの能力を決める日ではありません。
これまで積み重ねてきた力を、静かに出す日です。
家庭の穏やかな雰囲気が、子どもにとって最大の支えになります。
どうか、いつも通りに送り出してあげてください。
衣笠
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校を経て、立命館大学経済学部を卒業。
大学卒業後は「保険毎日新聞」に記者として入社し、報道の現場で社会の現実を見つめる日々を送る。
その後、地元に戻り、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長を歴任。香川県下7校舎の統括責任者として、多くの生徒の進路指導に携わってきた。
現在も毎朝、水を2杯飲み、5分間の瞑想と8分間の感謝日記、
軽い筋トレで心と身体を整えることが日課となっている。
科学・医学・教育に関する専門書を好んで読み、授業計画では思春期心理学や実証的な教育実践の論文を積極的に取り入れている。
どれだけ経験を重ねても、学びを止めた瞬間に傲慢が生まれる。
それが生徒の信頼を失うことにつながると、常に自戒している。
また、「どれほど立派な授業をしても、生徒が本当に成長しなければ価値がない」との考えをもつ。
だからこそ、入塾した生徒一人ひとりに真摯に向き合い、
保護者のご期待にも、誠実に応え続けることを自身の使命としている。
座右の銘は、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」。
趣味は読書と野球観戦。家族とともに、辛口カレーライスをこよなく愛す。
元認定教育コーチ、青少年育成協会元研究員。母親向けの子育てセミナーの講師も手がける。