2026/03/03 (火) - ブログ

高校入試前夜‐ 1年を振り返って。

城東高校・徳島北高校
城南高校・徳島市立高校
 受験專門塾
  碩学ゼミナールの衣笠です。

 

―― 前夜 ――

明日はいよいよ高校入試本番です。

本日は「自由通塾日」として教室を開けていました。
早い生徒は午後2時に来て夕方に帰り、いつもの時間に来て夜まで粘る生徒もいました。
帰り際には講師が明日の心構えを伝え、時には冗談も交えながら励まして送り出しました。
先ほど、最後の生徒を見送りました。

これで、私たちにできる準備はすべて終わりました。
この一年、生徒は確実に成長しました。
成績も、例年と比べて遜色ない伸び、あるいはそれ以上の伸びを示しています。

一方で、途中から入塾した生徒の中には、力が伸び始めた段階で本番を迎えた者もいます。
本来であれば、もう少し時間をかけて仕上げてあげたかった――その思いだけは残ります。
多くの中学3年生は、入塾してすぐに変わるわけではありません。

およそ一年をかけて、初めて自分の殻を破り、新しい自分を作っていきます。
成績は短期間では安定して上がらないものです。

必要なのは、単に勉強時間を増やすことではなく「考え方」を整えることです。
学習に向き合う姿勢が変わらなければ、どれほど時間をかけても結果は安定しません。
そこで大切になるのが、学習を生活の中に組み込み、無理なく続けられる状態――習慣です。
ただし、習慣は我慢では続きません。

続くきっかけは、勉強が嫌ではなくなることです。
多くの生徒を見てきて、はっきりしていることがあります。
「自分の成長を実感できたとき」、学習意欲は自然に生まれます。

昨日できなかった問題が解ける。
分からなかった内容が理解できる。
その小さな積み重ねが自信となり、将来への見通しを作ります。

そのため当塾では、学習報告書の提出を義務づけています。
学校以外で行った一週間の学習内容と時間を記録します。
記録を残すことで努力が目に見える形になり、調子を崩したときに読み返して「これだけやってきた」と気持ちを立て直す生徒も少なくありません。

さらに夏休みには、希望者を対象に「通塾合宿」を実施しています。
4日間、1日10時間の学習に取り組みます。
多くの生徒が「不可能だと思っていた量でもやり切れる」と実感し、大きな自信を持ち帰ります。
ここで得られるのは知識以上に「やり切った経験」です。

授業では教科書内容の理解を進めながら、自分で考え解く力と計画性を育てます。
学習報告書によって、自分の行動を客観的に振り返る習慣も身につきます。
知識の習得と同時に内面の成長を促し、定期テスト・基礎学力テスト・入試問題のいずれにも対応できる力を養っていきます。

「基礎学力テスト」は、高校入試に対して現在の学力がどれほど通用するかを測る指標です。
定期テストが良い生徒は日々の努力ができています。

一方、基礎学力テストが伸びない場合、入試に向けた学習が不足していることが多く見られます。
当塾では、この両方を無理なく両立させる授業を行っています。

徳島の入試は、当日の得点の比重が大きい試験です。
したがって、定期テスト対策と並行して、早い段階から基礎学力テスト・高校入試を見据えた準備を進めることが重要になります。

焦らず、しかし着実に。
日々の積み重ねが、最終的な結果を支えます。
中3の学習は、春期講習から翌年1月の基礎学力テスト第3回まで、約10か月の計画で始まります。
中1・中2の弱点を埋めながら、難度の高い問題に耐えられる学力を作っていきます。

基礎学3回で最高の成績を残し、そこから志望校に向けてのラストスパートに入ります。
この最後の仕上げは、長年の徳島県入試の分析を基に、本番で実力を発揮できるよう組み立てています。

高校受験の一年は、合格のためだけの期間ではありません。
高校進学後、部活動と学習を両立しながら努力を続けられる精神力と技術を身につける大切な時期です。
合格だけに使うには惜しい一年です。
学力だけでなく自立心も育ち、精神的にも一回り大きくなります。

その成長した姿と合格の報告を受ける瞬間が、私たちにとって何よりの喜びです。
塾業界に入って三十年を過ぎた今も、若い頃と変わらぬ気持ちで教室に立っています。

新中3生(現中2生)は、ぜひ春期講習から共に目標へ向かう仲間になってください。
指導の質を守るため、定員に達し次第締め切ります。

お預かりした生徒は、責任をもって最後まで大切に指導いたします。

令和8年3月2日
教室にて
碩学ゼミナール 衣笠

 

 

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校を経て、立命館大学経済学部を卒業。
大学卒業後は「保険毎日新聞」に記者として入社し、報道の現場で社会の現実を見つめる日々を送る。

その後、地元に戻り、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長を歴任。香川県下7校舎の統括責任者として、多くの生徒の進路指導に携わってきた。

現在も毎朝、水を2杯飲み、5分間の瞑想と8分間の感謝日記、
軽い筋トレで心と身体を整えることが日課となっている。
科学・医学・教育に関する専門書を好んで読み、授業計画では思春期心理学や実証的な教育実践の論文を積極的に取り入れている。

どれだけ経験を重ねても、学びを止めた瞬間に傲慢が生まれる。
それが生徒の信頼を失うことにつながると、常に自戒している。
また、「どれほど立派な授業をしても、生徒が本当に成長しなければ価値がない」との考えをもつ。

だからこそ、入塾した生徒一人ひとりに真摯に向き合い、
保護者のご期待にも、誠実に応え続けることを自身の使命としている。

座右の銘は、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」。

趣味は読書と野球観戦。家族とともに、辛口カレーライスをこよなく愛す。
元認定教育コーチ、青少年育成協会元研究員。母親向けの子育てセミナーの講師も手がける。