城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です
基礎学1回の「数学」の問題を数学・理科責任者、川真田(先生)が分析しましたので
紹介します。
2021年10月6日実施
第1回:基礎学分析
【中3:数学】
数学責任者 川真田渉
今年の基礎学は、新指導要領になって1年目ということもあり、新しく教科書に入った内容や新傾向の問題の出題の可能性を感じていましたが、四分位数が出題されていました。
今後第2回、第3回も問題の傾向が若干変わってくる可能性がありそうです。
連立方程式、一次関数とも難しめの問題で、できなかった人も多かったのではないでしょうか?
個々に問題を分析していきます。
大問1は小問集合の問題でした。
やはり目新しいのは、四分位範囲を求める問題です。ただ、問題のレベルは教科書程度なので、多くの人ができたかと思います。
他の問題は、どれも今までの基礎学で出題されたような基本的な問題なので、小問集合の問題のトレーニングが十分にできておれば、解ける問題だと思います。
大問2は連立方程式の問題でした。
動画の再生スピードと再生時間の関係性に関する問題でした。このパターンの問題はあまり見たことがなく、戸惑った人も多かったのではと思います。
問題文に「6分の動画を2倍速で再生すると、再生時間は3分になる。」という説明書きがあり、この意味をきちんと読み取れるかどうかが正解不正解の分かれ目になります。
要は、再生時間は再生スピードの逆数倍(反比例)になることがわかれば解ける問題です。
連立方程式の問題では、基本パターンの問題の習熟はもちろんですが、問題文を読み取ってそれをどう式に当てはめていくか、基本パターンのどれが姿形を変えたものなのかを読み取る力も大切です。
大問3は立体の体積を文字式を使って考える問題でした。
書いてある条件に沿って、立体の体積を文字式で書くことができれば、それほど難しい問題ではなかったと思います。
意外に(1)の体積が36cm3になるときのa、hの組を求める問題で間違った人がいるかもしれません。
大問4は一次関数と図形の問題でした。
第1回基礎学では、一次関数は頻出問題で、特に一次関数と図形の問題の難問は過去に何度となく出題されています。
今回の難問は、(4)の頂点を通らない直線で、三角形の面積を2等分する問題です。
頂点を通る場合の問題は、基本的なテキストにもよく載っており、練習できている人も多かったと思いますが、このパターンは難しめのテキストでないと載っていないのでできなかった人も多かったと思います。
碩学ゼミナールでは、このパターンの問題も夏期講習期間中に練習しており、できた生徒も多かったです。
大問5は図形の問題でした。
このような同じ図形を回転移動したり、重ねたりする問題は、それによってできた図形が、二等辺三角形や正三角形になって、角度がわかったりすることが多いので、見た目よりは易しいことが多々あります。。
この問題も、そこから考えていくとそれほど難しくないので、標準的な問題といえると思います。
今年の第1回は点が取れた人と取れなかった人の明暗がはっきり分かれたように思います。
新指導要領になり、全般に教科書が難しくなったので、基礎学も以前より難しくなっていくように感じています。
今回点が取れなかった人は気持ちを切り替えて、取れた人は気を抜かず、勉強に取り組んでいきましょう。
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。