2020/05/28 (木) - ブログ

中1~中3通常授業再開と「ZOOM実践記」!

城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
 受験專門塾
   碩学ゼミナールの衣笠です。

 

【小5から中3の全保護者へのメール】
         (一部修正しました)

お世話になっています。
中学部においては、通常授業でのZOOM授業は今週いっぱいで終わります。来週からは、週2回とも教室での授業となります。
(個別クラスだけは、ZOOM授業か今までの授業かを選択。
また、日曜日のZOOM講座は6月28日まで継続します)

今週中学部で授業をして改めて感じることは、中学部においては、4月以降塾で習った学習の知識を少し「整理」し「深化」させるための訓練をした方がよいのではないかということです。

学校がなく、教室への通塾が週1回となっていて、与えられた知識が表面的なところで漂(ただよ)っている感じです。その結果、自ら進んで勉強する生徒と塾任せで受け身な生徒の「学力差」がかなり開いているのではないかと心配しています。

具体的には、教室内の授業で、演習しながら今までの範囲で、生徒のクラスレベル、志望校レベルのチェックテストを実施する。
その結果をもとに、生徒の現在の実力を判定して、必要であれば補習を実施して、再テストではなく、個別指導・授業をして個別に鍛える!

塾生全員が、第一志望高校に合格するには、それが最善の方法だと考えました。

中学部では、来週から十分なコロナ対策を実施した上で、以前と同じ

週2回の通常授業を再開します。

 

ただし、碩学館(碩学ゼミナール・高校部)は6月もZOOM授業は続けます。その一番の理由はZOOM授業となって、「授業の

質」が上がったからです。

では、なぜその差が生まれたか?

高校部の塾生は、ほぼ全員が「自ら進んで勉強する」生徒だからです。

(中学部では、塾生に「自ら進んで勉強する」生徒になってもらうために最大限のエネルギーを使っています)

 

以下に

高校部、甲斐先生が書いたZOOM実践記を紹介します。

是非、ご一読ください。

 

Zoom指導実践記

碩学館(碩学ゼミナール・高校部)では、5月11日より

高1・高2において、週1回を(教室での)通常授業、もう1回をZoom講座を使ったOnline指導により、週2回の授業を行っています。

また、同時に別途Online自習室の開放も行なっております。

以下が、その実践記です。

 

月曜日から土曜日(日曜日は除く)

15時~17時の時間帯には【Online自習室】を開放しました。

19時~22時の時間帯には【Online自習室】の開放と、同時進行で【正規授業】Online・Zoom講座を行ないました。

 

まずは、【Online自習室】運営の話です。

Online自習室内では、
・質問がある場合は、手を挙げるボタンを押して知らせる。
・音声はミュートにする。

・映像はオンにする

を塾からの条件として運営しました。生徒は素直にルールを守ってくれています。

 

 

Online自習室にて実施している事は今のところ、主に以下の二点です。

① Online自習室内での【自立学習】累積時間の計測と発表
毎回の時間帯に約10名程度の生徒が自主的に入室してきます。入室する生徒は、成績上位層が入室の7~8割を占めています。Online自習室に入室するリピーターは多いです。リピーターの内訳は男子生徒3割、女子生徒7割です。

 

② 数学と英単語の小テスト
各種小テストを実施しています。
テスト実施後、小テストが正解だった生徒には手を挙げてもらっています。

数学のテストは、学校教材のチャート問題集の中から一問だけ選んで画面に問題だけ映しています。生徒には画面に映された問題を解いてもらって、自分で持っているチャートで答え合わせをしてもらっています。

出題した問題の解説はしていません。質問がある場合は、個別に質問対応をしております。

出題の仕方なのですが、学年によって授業の範囲が違ったり、学校によって使用する数学のチャートの種類が違うので、学年とチャート毎の問題を細かく分けて6題ほど作成しています。その中で生徒には、自分の学年の、自分の学校で指定されたチャートの問題を解いてもらいます。

この方法ですと、学校の成績が上がって、同時に受験対策にもなると考えています。

 

 

英単語テストは、出題範囲はランダムで、基礎的な単語を10題ほど画面に映して実施しています。

次に週1回の【正規授業】Online・Zoom講座についてです。

 

Online・Zoom講座の指導内容としましては、上記のような数学と英単語の小テストに加えて、Online個別質問対応も行っています。
(略)

質問対応の【所要時間】は1人当たり長くて10分ほどです。

 

講師陣が板書を作成している間は生徒には自習をしてもらいます。

実際に運用してみての実感ですが、ZOOMシステムを使った方が、実際の生の質問対応よりも、生徒にとっては分かりやすいかもしれません。
口頭で終わるような、英語と国語の質問ならば口頭で終わらせます。

Online指導のときの方が、質問が頻繁にでる生徒もいます
ZOOM講座でも、実際に通塾している時と変わりなく対応・授業できているように思います。

生徒には、Online指導の最後にチャットにて感想を書いてもらっています。

 

一人で勉強するより勉強がはかどる。
思っていたより集中して勉強することが出来た。
通塾して受ける授業と大して変わりなかった。

という生徒からの感想が多いです

ただ、勉強意欲のあまり高くないという生徒にとっては、【自習】に関しては
【Online自習室】での勉強と、一人でする勉強の違いは無いように感じるそうです。

 

【Online指導のメリット】
・数学と英語の小テストと相性が非常に良いです。
・自宅学習が出来る生徒にとっては、通塾する時間を削減できる
・パワーポイントを作成し、今後の塾の取り組みを生徒に知らせることが出来る。

 

【Online指導のデメリット】
・ネット接続が不安定であったり、多少のラグがあるせいで、長時間行なう授業との相性が悪いように思います。

 

通常通りの授業とOnline通塾授業を、同時に実施するためのクラス分けについてですが、高校1年生では、城東クラスや徳島北高クラスなど、高校別にクラス分けを行なっております。

その結果、数学と英単語・英文法を中心に、ハイレベル問題の板書講義も実施し、【学校別の学習進度】に合わせた指導が適切に行なえるようになりました。現在数学では、2次関数の「場合分け」の問題に取り組んでいます。

これは、徳島県の進学高校が7月に進む範囲で、3月から途切れることなく
生徒が努力を積み重ねてきた成果といえるのではないでしょうか。

また、高校二年生においてのクラス分けの判断基準は、文系と理系です。大学受験までの勉強内容を考えますと、高校二年生から、文系・理系別に必要な勉強内容は大きく異なります。

週1回のZOOM講座を導入したことにより、クラス分けを行なうことが可能となったので、理系・文系のクラス別に予習を中心とした先取り指導を十分に行なうことが出来ております。

 

今後は、更にOnline自習室に来る生徒数を増やして活発化させたいので、何かしらのパワーポイントの活用や、英文解釈の小テストも出題していこうと考えています。

以上が碩学館(高校部)でのZoom指導実践記です。
    
       令和2年5月26日
              碩学ゼミナール 甲斐泰郎

 

 

 

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、
香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。