2022/03/11 (金) - ブログ

【中2】基礎学力テスト「数学」問題分析!

城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。

 

【 中2 】基礎学力テストの「数学」の問題を
数学・理科責任者 川真田が分析したので紹介します。

 

【 中2 】数学・分析!

2022年2月16日実施

数学責任者 川真田渉

 

今年の中2の数学は、難易度はそれほど高くないものの、できた人とできなかった人の明暗がはっきり分かれた感じがします。問題としては、ベーシックな問題が多いものの、間違いやすい問題もあり、きちんと基本が身についていない人は点が伸び悩んだのではないかと思います。ちなみに碩学ゼミナールでは、今回数人100点がいました。

 

個々に問題を分析していきます。

 

大問1は小問集合の問題でした。

前述したように、間違いやすい問題がいくつかありました。例えば、(5)は、方程式の利用でいうところの長椅子の問題(過不足の問題)で一次関数の式を作るものでした。方程式の利用の勉強の際にきちんと身についている人なら問題なかったとは思いますが、間違った人はよく出るので、再度復習が必要でしょう。また、(6)は一次関数のyの増加量を求める問題でした。一次関数の比例する部分だけを使って計算すればよいことを再確認しておきましょう。(12)は、昨年度から新しく教科書に入った「累積相対度数」についての出題でした。中3の基礎学でもそうでしたが、新しく教科書に入った内容が今年は割とよく出題されたように思います。来年度もこの傾向が続くのではないかと思われます。

 

 

大問2は文字式の利用に関する問題でした。

問題文を読んで順に考えていけば、それほどむずかしくない問題です。今回は説明文を書く部分が少なく、難易度が低めでしたが、仮に全文を書かせる問題でも対応できるように、書き方のパターンをしっかり身につけておくことは大切です。

 

大問3は連立方程式の利用の問題でした。

時間と距離と速さの関係の標準的な問題でした。特にひねりもなく素直な問題だったので、できた人も多かったことと思います。ただ、中3の基礎学では連立方程式の利用は難問が出ることも多いです。なので、いろいろな問題に対応できる力をつけていきましょう。

 

 

大問4は一次関数の問題でした。

(1)、(2)、(3)は問題なくできたのでは?と思います。(4)は2つの三角形の面積が5:4になるときの直線の式を求める問題でしたが、2つの三角形は高さが同じなので底辺が5:4になればいいので、この種の問題の練習ができていれば解けた問題だと思います。

 

大問5は図形の問題でした。

(2)の証明は、残り一つの条件が、同じ正三角形の60°の角から同じ角を引くので、同じ大きさの角になることからいえます。証明の問題ではよく使う手法なので、わからなかった人は証明の問題のトレーニングが不足していると思います。最後の問題は、求める角が△AEFの外角であることに気づけば、難しい問題ではありませんが、案外内角外角の関係を使うのは、訓練してないと思いつかないです。

 

今年の中2の問題は、基礎学としては標準的な問題です。点が取れた人は慢心せず、より高いレベルを目指して、取れなかった人は再度基本の徹底をして、中3の基礎学に備えていきましょう。

(了)

 

 

 

城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。

毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。

元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親

セミナーも手がける。