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受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
英語・国語責任者の秋元講師が第2回基礎学力テスト「国語」の分析を書いたので紹介します。
2025年11月12日実施
第2回:基礎学分析
【中3:国語】
英語・国語責任者の秋元講師
全体的にみて、基本~標準的な問題が多かったです。
一 漢字・文法(品詞と自立語の識別)・行書の問題は、基本的なものでした。
二 文学的文章(随筆)の読解問題は、指定語数で抜き出す標準的な問題が多かったです。記述問題は、キーワードがあるので、本文中の流れを用いてまとめるものでした。
三 漢文の読解問題は、現代語訳が注釈にあり、基本的な問題でした。
四 論説的文章の読解問題は、生成AIが話題の内容でした。これも指定語数で抜き出す標準的な問題が多かったです。
五 作文は、「言葉遣いに影響を与えると思う情報媒体」のアンケート調査の結果を読み取るものです。二つの年度の違いにふれ、自身の体験や見聞をもとに考えを書く条件がありました。
以上から、読解問題は、解き方を知っていれば確実に得点できます。各段落の中心文を捉え、問題文を読んだつもりにならず、あらすじやキーワード、接続語に線を引きながら読む癖をつけましょう。
一
1.2.漢字の読み書きは、基本的な問題。
3.単語の品詞を判別する問題。「大きい」と終止形に直す。「大きな」連体詞と間違いやすいので注意。 (答)形容詞。
4.自立語を判別する問題。 今までの研究の成果をみんなに発表する。 (答)五
5. 行書を楷書で書いたときの総画数。「統(12画)」「ア 遠(13画)」「イ 偽(11画)」「ウ 桃(10画)」「エ 換(12画)」 (答)エ
二
文学的文章(随筆)の読解問題・・・基本・標準的な問題が多かったです。
2.「心配しているひとは、そもそも 。いろんなものが見えてくる。・・・うろうろと飛び回るハエを、決して見失わない。」 ア、主に特定の人物をひいきしたり、特別に世話をしたりするという意味。イ、わずかな興味や関心も示さず、無視する、見向きもしないという意味。ウ、物事の価値を正しく見極める鑑識眼や審美眼が優れていることを意味。
(答)エ 目をこらしている(じっと見つめるという意味)
3. の文とそっくりな内容の本文が、線部の直後にある (答)A、引き込まれて B、興味
4.(1)「余計な心配をするひと」の代表として「美容師さん」が出てくるので、(答)イ 美容師さんのドライヤーの描写。
(2)「余計な心配をするひと」の見ている範囲は、最後から二つ目の段落、「だから」のあとにある。(答)きわめて狭く、おそろしいほど深い
(3)「余計なおせっかい」は、最後の段落にある (答)相手に介入している
(4)最後の2行の内容をまとめる
三
漢文の読解問題・・・佐藤一(いっ)斎(さい)[江戸時代後期の儒学者]による『言(げん)志(し)耋(てつ)録(ろく)』[学問、倫理道徳、処世の心得など、多岐にわたる教訓が記されている]より
1. 返り点(レ点)は、上に返る。助詞・助動詞はひらがなに直す (答)日に在らず
2. 形や意味が対応するように言葉を並べて、リズムを整え、印象を強める表現技法 (答)対句
3.「何ぞ~や」の意味 「なんと~だろう」と詠嘆を表す
4.直前の「待つ有るの一年は、」に対応している。待たざるの (答)一年
5.期待することがある一年とあるので、 (答)ウ
6. 3文目「長短は我に在りて」最後の一文「心に在りて」よりまとめる
四
論説的文章の読解問題・・・
1.「接続語」を選ぶ問題。 の前段落で「生成AIが人に代わってものを書く時代に・・・。」とある。空欄の直後で、「生成AIが書くものはぶんしょうではありません。」とあり、 (答)イ、ところが(逆接)
五
作文・・・
2つの年度の違い、各項目の変化に注目する。「分量のバランス」を考えながら、体験や意見を書きましょう。
「漢字を適宜使う」など条件を守ること。また、話し言葉にならないようにすることに注意しましょう。
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校を経て、立命館大学経済学部を卒業。
大学卒業後は「保険毎日新聞」に記者として入社し、報道の現場で社会の現実を見つめる日々を送る。
その後、地元に戻り、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長を歴任。香川県下7校舎の統括責任者として、多くの生徒の進路指導に携わってきた。
現在も毎朝、水を2杯飲み、5分間の瞑想と8分間の感謝日記、
軽い筋トレで心と身体を整えることが日課となっている。
科学・医学・教育に関する専門書を好んで読み、授業計画では思春期心理学や実証的な教育実践の論文を積極的に取り入れている。
どれだけ経験を重ねても、学びを止めた瞬間に傲慢が生まれる。
それが生徒の信頼を失うことにつながると、常に自戒している。
また、「どれほど立派な授業をしても、生徒が本当に成長しなければ価値がない」との考えをもつ。
だからこそ、入塾した生徒一人ひとりに真摯に向き合い、
保護者のご期待にも、誠実に応え続けることを自身の使命としている。
座右の銘は、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」。
趣味は読書と野球観戦。家族とともに、辛口カレーライスをこよなく愛す。
元認定教育コーチ、青少年育成協会元研究員。母親向けの子育てセミナーの講師も手がける。