2013/02/08 (金) - ブログ

西田幾多郎「善の研究」

西田幾多郎「善の研究」(講談社学術文庫)を購入しました。

30年近く前に、その存在の周辺で思索にふけっていた日々がありました。

到底内容の理解を問うレベルではありませんが、若き日より西田幾多郎の「善の研究」の影は自分の心の底に影響を与え続けていました。

50歳を過ぎ、自分なりの人生観もおぼろげながらつかみかけたこの頃、終生をかけて理解するための努力をしたいと思います。「善の研究」が心に宿って30年弱、一応の理解を得るために読了にはこの後20年くらいかかるのではないかと推測します。自身の晩年の思想形成の学びのために、コツコツと静かに息切れすることなく、読み進めていきたいと考えています。

「善の研究」文庫版の裏表紙には、その内容について次のように書かれています。

日本最初の本格的な哲学書「善の研究」。

深い思索とたゆまぬ探究心、西洋思想との厳しい対決。

西田幾多郎は、人間の意識を深く掘り下げ、

心の最深部にある真実の心は何かを探究し続けた。

一生かかって、挑戦しようと思える一冊の本に巡り合えるというのは幸せなことと感じます。

                                                         衣笠

                                                                   

—–