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受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
理科責任者の川真田講師が、第3回基礎学力テスト「理科」の分析を書いたので
紹介します。
2026年1月9日実施
第3回:基礎学分析
【中3:理科】
理科責任者 川真田渉
今回の第3回は、一問一答的に答えられる基本問題と、若干思考力が試される問題がバランスよく出題された良問だと思います。そういう意味である程度点はとれますが、満点は取りにくいきちんと勉強している人が高得点をとれる問題だと思います。
あと特徴的なのは、今回は作図問題がゼロでした、これも珍しいと思います。
個々に問題を分析していきます。
大問1は植物の有性生殖の問題でした。
すべて一問一答で答えられる問題で、基本的な勉強ができていれば簡単だったと思います。
大問2は飽和水蒸気量と湿度に関する問題でした。
計算問題ですが、一問一答レベルの基本問題で、できなければいけない問題ばかりです。一般的な問題集に載っているような問題ばかりなので、できなかった人はトレーニング不足です。
大問3は電気の計算問題でした。
問1の電流計の値の読み方は、1.50Aと「0」をつけるのは、メスシリンダーと同じで測定機器は、最小目盛りの1/10まで目分量で読む必要があります。案外電流計、電圧計の値を読み取る際に軽視されがちなので、間違った人は気をつけておく必要があります。
碩学では「0」のつけ方を間違えないようにする方法を、授業で必ず教えています。
また問4は直並列の回路の問題でしたが、一般には難しい部類の問題ですが、並列部分を1つの大きな抵抗とみて、まず直列回路の電流・電圧の性質を使い、考えると解くことができます。もちろん碩学では、直並列、並直列の問題も練習しています。
大問4はダニエル電池の問題でした。
全体的に基本問題です。電池の問題は、イオン化傾向の違いをきっかけに電子の移動が起こり、水溶液内の変化や電極の変化が起こることを、一連のつながりで理解し、暗記することが大事です。
もし、この問題を難しいと感じたなら、上記の観点での勉強ができていないと思います。
大問5は溶解度の問題でした。
問4の、ミョウバンの結晶とろ紙の穴、水の分子の大きさの関係の問題は、ろ紙の上にミョウバンの結晶が残るのに対し、水はろ液としてビーカーに抜けていくことを考えるとわかると思います。
問5は、図の結晶が硝酸カリウムの結晶であることは、基礎学の過去問では頻出なので、きちんと過去問を勉強している人はわかったと思いますが、A?Dのどのグラフかを選ぶ問題なので、硝酸カリウムのグラフがどれか判断できないと正解できないので、単純に何の結晶かを答える問題よりは難易度は高くなっています。
問6のろ過のしかたのどこが間違っているかを答える問題は頻出問題です。
ろ過する液をガラス棒を使わず注いでいるのとろうとの先のとがった方をビーカーの壁につけるのいずれがが間違っている問題ばかりです。
大問6は動物の分類に関する問題でした。
意外かもしれませんが、こういった動物や植物の分類の問題を苦手としている人がいます。動物や植物の暗記は、個々の動物や植物の種類ごとの特徴を別々に覚えるのではなく、こういった分類図で覚えていく方が実践的です。
全体に基本的な問題で、問6のアサリの呼吸器官を選ぶ問題は、どれかわからなかった人がいるかもしれません。しかし、えらにしても肺胞にしても、ひだ状や凸凹になっていて表面積を増やすつくりになっていることから考えると、ひだ状になっていそうなのは、エしか考えられません。
ただ、この問題、ア?オの各部の名称を答えさせる問題であったら、格段に難易度は上がります。こういった細かいところまで気をつけて暗記することは大切です。教科書に載っていることは細かいことでも出題されても仕方ありませんので、注意が必要です。
大問7は仕事の原理に関する問題でした。
問2のひもを引く速さを求める問題が、意外に難しかったかもしれません。結局物体を30cmの高さまで上げるのにひもをひく長さが48cmとピタゴラス数にならないので、間違った人も多かったのではないでしょうか
問4のてこについては、基礎学では過去ほとんど出題されていませんが、碩学では授業で使用しているテキストには出てくるので、対策済みです。
問5の仕事率の大きい順に並べる問題はよく出題されますが、仕事の原理が成り立つので、仕事量は同じなので時間の短いものほど仕事率は大きくなるので、計算の必要はありません。
大問8は太陽の観察に関する問題でした。
標準的な問題で、きちんと勉強できていればできる問題です。
問4の地球の黒点の直径が地球の直径が何倍かを求める問題は、過去に基礎学第3回に何度か出題されています。過去問で対策できている人はできたと思います。碩学ではもちろん過去問でさせています。
問5の地球型惑星と木星型惑星の分布の範囲のグラフを選ぶ問題は、地球型惑星が岩石からできていて密度が大きく、直径が小さいこと、木星型惑星がガスからできていて密度が小さく、直径が大きいことから判断できると思います。
全体的に基本的な知識や理解度を問われる問題で、このレベルの問題がきちんと得点できるレベルでないと、入試も苦しい戦いになります。
一問一答や基本的な計算問題を十分練習して、入試へ向けて、再度基礎基本を見直しをして、万全の体制で臨むようにしましょう。
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碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校を経て、立命館大学経済学部を卒業。
大学卒業後は「保険毎日新聞」に記者として入社し、報道の現場で社会の現実を見つめる日々を送る。
その後、地元に戻り、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長を歴任。香川県下7校舎の統括責任者として、多くの生徒の進路指導に携わってきた。
現在も毎朝、水を2杯飲み、5分間の瞑想と8分間の感謝日記、
軽い筋トレで心と身体を整えることが日課となっている。
科学・医学・教育に関する専門書を好んで読み、授業計画では思春期心理学や実証的な教育実践の論文を積極的に取り入れている。
どれだけ経験を重ねても、学びを止めた瞬間に傲慢が生まれる。
それが生徒の信頼を失うことにつながると、常に自戒している。
また、「どれほど立派な授業をしても、生徒が本当に成長しなければ価値がない」との考えをもつ。
だからこそ、入塾した生徒一人ひとりに真摯に向き合い、
保護者のご期待にも、誠実に応え続けることを自身の使命としている。
座右の銘は、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」。
趣味は読書と野球観戦。家族とともに、辛口カレーライスをこよなく愛す。
元認定教育コーチ、青少年育成協会元研究員。母親向けの子育てセミナーの講師も手がける。