城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
中3保護者の皆様
日頃よりお世話になっております。碩学ゼミナールの衣笠です。
本日は第2回基礎学力テストが行われました。第1回では中2までの範囲が多く含まれていましたが、今回からは初めて中3の内容本格的に出題されています。そのため、特に
7月以降の学習が不足している場合には、点数に影響が出ているかもしれません。
当塾では、中3生の定期テストや模試、基礎学力テストの結果を徹底的に分析し、成績の推移を把握しています。さらに、志望校に照らし合わせて「指導の緊急性」を判断
し、必要な生徒には「特別面談」を実施しております。
また、これとは別に、基礎学2回目・3回目に向けた目標の確認や、塾へのご要望を伺う5分間面談も並行して行っています。先週7日木曜日には、12名の中3生と面談を行い
ました。
保護者の皆様からのご協力は非常に大きな助けになります。
もし可能であれば、「今日の基礎学力テストの出来はどうだったか」「難しかった教科や単元」「予想点数」など、お子様の状況をお知らせいただければ、今後の指導に役
立てさせていただきます。
また、基礎学2回目で思うようにいかなかった場合には、保護者の方と私との面談(三者面談やご本人抜きの面談も可能です)も実施いたします。
ご質問やご要望がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。真剣に検討し、責任をもってお返事いたします。
また、メールの不具合で返信が届かない場合が稀にございますので、1週間経っても返信がない場合は、お手数ですが確認のメールをいただければ幸いです。
さらに、当塾では英単語の暗記方法に関する冊子も作成し、明日中3生全員に配布する予定です。これまで多数の参考書を購入し、学術的な研究をもとに英単語暗記法を分
析してきましたが、効果的な方法を一冊にまとめたものがなかなか無かったため、当塾独自の方法を整理し、この度冊子として作製いたしました。
お忙しい中恐縮ですが、以下に再編集した私のブログ記事も併せてご覧いただければ幸いです。今回の基礎学力テストを迎えるにあたっての緊張感が反映された内容です。
(笑)
(ただし、不安はありませんのでご安心ください)
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
令和6年11月13日
碩学ゼミナール 衣笠
「失敗しない3つのものの見方」とは?
先日、保護者会で「失敗しない3つのものの見方」についてお話ししました。これは、人生の様々な場面で成功や成長を助けるための視点の持ち方であり、私自身が実践
し、子どもたちにも伝えている考え方です。この3つの見方とは、遠くを見る、本質を見る、そして多角的に見るというものです。それぞれについて詳しく見ていきましょ
う。
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1.遠くを見る
「遠くを見る」という視点は、自動車教習で教官が教える「目の前ばかり見ずに、もっと遠くを見なさい」という助言に通じます。短期的な結果や失敗を恐れて目先のこと
に囚われると、物事の全体像や重要な要素が見えなくなります。この視点を意識することで、人生の先にある大きな目標や成長への道筋を捉えられるのです。
たとえば、私の長男が高校生の頃、成績について妻と話し合う機会が多くありました。妻は子どもの成績を気にかけ、真剣に向き合っていました。しかし、私が妻に問いか
けていたのは「30年後、彼がどんな大人であってほしいか」という質問でした。私の答えは、「自分の強みを活かし、他人に喜びを与え、家族や仲間を大切にし、感謝の気
持ちを持って生きてほしい」というものでした。現在だけでなく将来を見据える視点があることで、子どもの個性や長期的な成長を考慮した育て方ができるのです。
教育学者ハワード・ガードナーは「短期の結果ではなく、人生全体を見据えた教育が重要である」と述べています。「今ある成功にこだわるあまり、将来の可能性を閉ざす
べきではない」とし、教育の場においても長期的視野の重要性が強調されています。
格言:「目先に囚われるな、未来を見据えよ」
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2.本質を見る
次に、「本質を見る」という視点です。「本質」とは、そのものを成り立たせる独自の性質であり、目に見える表面的な要素以上に深いものです。哲学者ハイデガーは「物
事の本質を探ることこそが人間の知を深める原動力である」と述べています。たとえば、椅子の本質は「座るためのもの」という機能にあります。座るための機能を失った
椅子は、もはや椅子とは言えません。同様に、受験勉強の本質は「合格を目指すための学び」であり、単なる勉強とは異なるのです。
私が学習塾の講師として肝に銘じているのは、「塾生全員を第一志望校に合格させる」という本質的な使命です。教育学者ケン・ロビンソンは「教育の本質とは、個人が持
つ可能性を引き出すことであり、ただの知識伝達にとどまるべきではない」と述べています。この言葉通り、表面的なテスト結果だけでなく、生徒一人ひとりが持つ強みや
学びの意味を尊重することが私たちの役割です。
さらに、教育の本質は「個の特性に応じた最適な学びの提供」にあるとされ、最新の入試でも「主体性のある学び」が重視され、長期的に役立つ応用力や思考力が求められ
ています。これも「本質」を捉える教育の流れと言えるでしょう。
格言:「本質を見失うな、そこにこそ真の価値がある」
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3.多角的に見る
3つ目の「多角的に見る」とは、物事を複数の視点から捉えることです。経済学者アマルティア・センも「複数の視点から物事を見ることで、真実に近づける」と述べてお
り、特に現代の情報過多な社会では、情報の取捨選択が重要です。たとえば、日本の相対的貧困率はOECD諸国の中で高く、表面的には「豊かな国」とされる日本でも、格差
が拡大しています。視点を変えてデータを見直すことで、物事の現実が新たに見えてくるのです。
また、ある人の性格も、多角的に見ることでその人の良さが見えてくることがあります。例えば、「優柔不断」と感じる性格を「慎重」と捉えたり、「強情」を「意思が強
い」と見ることができます。このように複数の視点を持つことで、他者理解が深まり、物事をより多面的に見ることが可能になります。
また、心理学者ダニエル・カーネマンは、視点を変えることの重要性について「一つの見方に囚われることで誤解が生じることがあるが、異なる視点を取り入れることでよ
り的確な判断が可能になる」と述べています。入試や仕事の場面でも、複数の視点で物事を判断することが必要であり、これにより一面的な評価では見えない可能性を引き
出せます。
格言:「一つの視点だけに囚われず、多面的に見よ」
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まとめに代えて
人生において成長を続けるために、これらの視点を日常に取り入れていくことが大切です。ジョン・テンプルトンの言葉にもあるように、「成功する方法は、成功するまで
失敗し続けることだ」という覚悟が、成長の道を開いてくれます。また、日本のお笑い芸人・明石家さんまさんの座右の銘である「生きてるだけで丸儲け」という言葉は、
生を受けていること自体への感謝を忘れないための良い教えです。
人生の格言:「生きてるだけで丸儲け」
この3つの視点をもって失敗を恐れず成長し、他者を理解し、真の豊かさを追求していきましょう。
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。