城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
「国語」の実力養成・苦手克服のために、「音読」が非常に有効であるということは
大変有名です。
また、
「音読」の効果についても、
:脳の活性化により記憶力が向上する
:黙読が速くなる
:勉強意欲が高まる
:コミュニケーション力の向上
:自制心が育つなど
数多く説明されています。
しかし、現実問題それを毎日続けることは
なkなか困難なようです。
そこで、国語の苦手克服になぜ「音読が」非常に有効なのかを
いつもと少し
違った視点から考えてみたいと思います。
以前塾生の質問に答えて、衣笠自身も次のような文を書きました
「すべての勉強の基本は、音読です。
一日5分、教科書を毎日音読(しっかり声を出して読む)を卒業まで続けてください。先日、塾講師の実践記録を読んでいると、
国語の苦手な生徒にせめて漢字だけでも暗記させようと、個別に徹底して指導してなんども書かせてみたが全く効果が上がらなかった。
そこで、2ヶ月の間とにかく声を出させて音読もさせてみようと実践したら、読解力だけでなく、漢字の定着率も向上したとの報告がありました」
また
「東大に2回合格した医者が教える脳を一番効率よく
使う勉強法」 医学博士 福井一成 著(KADOKAWA出版)で
福井先生は以下のように書かれています。
「音読は、黙読よりも効果的だからです。(略)
音読も黙読も、前頭葉の言語野(ブローカ中枢)を使う点では
共通です。参考書を目で見ているわけですから、もちろん後頭葉を
使う点も共通しています。
音読が黙読と異なる点は、口を動かして発音し、自分の声を耳から
聴くことです。口を動かす指令を出しているのは、前頭葉のてっぺんに
ある部分、耳で聴くのは側頭葉の視覚類という部分です。
このように、音読は黙読よりも脳をたくさん使うので、そのぶん効果的に勉強できます。
脳を検査する時に使う「機能的MRI」は、磁石の原理を利用した機械で、脳の働いている(=機能している)部分がモニターに赤く映ります。
機能的MRIを使った東北大医学部の研究によると、黙読よりも音読
のほうが脳全体が赤く映り、また、不思議なことに、声の大きさはあまり関係ないことがわかりました。
つまり、口をパクパクさせるだけでも、
普通に声を出して音読するのと同じくらい、機能的MRIで赤く映るのです。
ですから、自宅の勉強部屋では声を出して音読し、学校の図書館や電車では周囲に迷惑がかからないよう、口パクだけにしましょう。」
ではなぜ、耳を使った学習が、目を使った学習より効果的なのか?
東京大学大学院の池谷裕二教授が「脳の進化」の過程から説明した
文章を紹介したい。
「最新脳科学が教える高校生の勉強法」 池谷裕二 著(東進ブックス)
耳を使った学習は、目を使った学習よりも効率がよいという事実を知っているでしょうか。たとえば人に言われて傷ついた言葉などは、いつまでも心に残りますよね。つまり、耳の記憶はとても強固なのです。
その秘密は脳の進化の過程にあります。視覚の能力が発達したのは
、動物の進化の過程では比較的最近なのです。実際にネズミやイヌや
ネコは色を感じることさえできません。しかし、遠くからかすかに聞こえる音を聞き分けることができます。つまり長い進化の道のりで、動物
たちは、目よりもむしろ耳をよく活用して生き延びてきたわけです。
(略)つまり、進化上での歴史が長いぶん、耳の記憶は目の記憶よりも
心によく残るというわけです。
(略)
覚えるときも同じですね。ある曲の歌詞を視覚だけに頼って、文字を眺めて丸暗記しようとしたら大変な時間がかかります。しかし、声にだしてメロディーといっしょに覚えれば、わりと簡単に覚えることができることは、カラオケ好きの皆さんなら経験済でしょう。」
このように医学的な見地からも「音読」は大変な効果があることが分かった。
しかも、本当に「国語が苦手」な生徒は、一般の保護者の方が考えているより深刻な問題を抱えています。
これは衣笠も指導の現場で感じていますが、どんなに「読解問題」解かせても「国語が苦手」な生徒は、最後まで問題文を読まないのです。
その事情と、それに対する対策を中学受験コンサルタントの齋藤達也
先生の著書
「1日10分「音読」で国語の成績は必ずあがる!」(あさ出版刊) から紹介します。
「国語の読解問題というものでは(略)どれほど長く難しい文章であっても『最後まで読み切る』。このちからこそが、国語で点を取るために必要な、最低限かつ絶対的な力です。
(略)実際、私がこれまで会ってきたお子さんのうち、国語が苦手な子の約半数以上は、文章を最後まで読まずに設問に答えていました。
(略)
では、どうすれば最後まで文章を読みきる力を身につけることができるでしょうか。(略)
答は簡単です。学校の教科書をはじめ、課題図書、市販のテキストや問題集、過去問などの本文(問題文)を、できる限りたくさん読むようにさせてください。設問を解く必要はありませんので、問題文を「音読」させてください。
目安としては、「1日1文章」です。設問を解かずに問題文だけを読むのであれば1文章10分程度だと思いますので、決して不可能なこと
ではないと思います。これを1か月ほど続けるだけで、お子さんの文章を読む力は格段にアップします。」
また、齋藤先生は「音読のポイント」について
次のように書かれています。
音読のポイントは次の5つです。
①テキストレベルの文章を(音読で)毎日読む
(10分程度で読める長さ)。
②はっきりと聞き取れる速度と声の大きさで読む。
③読み飛ばしや読み間違いをしない
(間違えたり飛ばしたりしたら必ず読み直す)。
④句読点を意識してしっかり止まる
(読点は1秒、句点は3秒ぐらいが目安)。
⑤親が音読を聞いてあげる
(1人で読ませても効果は薄い)。
特に⑤を読んで深く納得しました。
苦手な「国語」、嫌な「国語」を我慢して、前向きに学んでいくには
やはり大好きな親に聴いて欲しいのです。
「親が音読を聞いてあげる(1人で読ませても効果は薄い)」
と言う部分に、
親の愛の偉大さと、その必要性を強く感じました。
碩学ゼミナール
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碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。