城東・城南・城ノ内・徳島北高 受験専門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
中1・中2の面談をしていると、保護者の方から、「 定期テストは成績がいいのに、基礎学力テストだけは、すごく成績が悪かったんです。」と言われることが時々あります。
ただ、その時の雰囲気は、妙に余裕がある場合が多いように思います。定期テスト3回連続、学年20番以内。基礎学力テストは50番として、試合に例えると3勝1敗、勝率7割5分みたいな…とらえ方でしょうか
塾は、基礎学力テストを特別に重要視します(少なくとも碩学ゼミナールでは)
定期テストが町主催の競技会なら、基礎学力テストは県主催の競技会。(事実、県下統一テストです)
町大会で勝てるのに、県大会の成績が悪いのは、強い相手には歯が立たないということです。
また、基礎学力テストは、現時点での入試に対する準備度合いを測るものです。ですから、
定期テストがよくて基礎学力テストが悪いというのは、目先の課題はこなしているけれど
入試につながる真の実力は付いていないということを意味しています。やはりこれは大変ですね
そこで碩学ゼミナールでは、定期テスト対策の時点で、基礎学力テストに対応したハイレベル問題の演習を並行してこなしています。そして、その効果が最大限発揮されるように、基礎学力テストが終わったあとには、その問題の傾向分析を行います。
今回は「 国語 」について、碩学ゼミナールの国語主任、秋元先生に分析してもらいましたので
以下に紹介します。
中学2年 基礎学力テスト「国語」問題分析
一、(小説文)
3、文法、動詞の活用形については、例年出ている問題。
A「うつむか」は、打消しの「ず」より未然形と分かり、C「生きる」は、言い切りの形だから終止形と分かる。B「上げ」が分からなくても、A・Cからできる問題。
4、(1)大人にとっての「自律」を問われる問題。
設問に「連続する二文で探し」という条件を読み落としがち。大人というキーワードを探せば、家庭教師の青井の話した内容から読み取れる。
5、主人公の気持ちを問う記述問題。
耀子の心の内「無視されるのは辛いと知っているのに、どうしてこの子にしてしまったんだろう。」という一文から「後悔」の気持ちが読み取れる。
7、小説のテーマである「自律と自立」。自律と自立は、それぞれ繰り返しでてくる言葉、また「字数が五字で」とあるので青井が最初に白板に書いた言葉『自律と自立』だとわかる。
二、(古文)今昔物語集より
1、現代仮名遣いに直す問題。
日頃から音読をしていることが大切。
2、指示語の問題
現代文と同じで、直前を探すと「丈四尺ばかりなる童の、左右の手に器を捧げて立てる形を造り」とあるので、注釈より人形とわかる。
3、一言でいえば「構へ」。字数が三十二字で、とあるので下から数えればわかる。
4、(1)動作主を問う問題。登場人物が少ないので、すぐにわかるでしょう。(2)直前の「水多く満ちぬ」を現代語訳すればよい。省略されている助詞を補って答える。
三、(説明文)
2、関西的会話スタイルの特徴は?と問われているので「特徴」というキーワードを探せば簡単。
4、接続語を入れる場合、空欄の前後の文章をしっかり読み、前後の関係を確認する。
5、6、図やグラフの読みとり問題。文章の内容とグラフの数値をしっかり見比べる。
☆全体としての難易度は、例年通りと思われるので、日頃の勉強をまじめに取り組めば80点はとれる。また、作文は配点が高いので、日頃から文章を読み、書いて慣れることが大切。
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