2022/11/24 (木) - ブログ

中3・第2回基礎学分析「理科」!

城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。

基礎学第2回理科分析
2022年11月16日実施

第2回:基礎学分析
【中3:理科】

理科責任者 川真田渉

 

今回の第2回は、第1回に比べると、全体の難易度がやや下がったものの、間違いやすい問題が割とあり、100点が取りにくい問題といえます。また、最近の基礎学理科の傾向として、会話文形式の問題が増えてきているのもポイントです。今回も大問8問中2問が会話文形式でした。あと、全体に問題文が長い問題が増えてきています。この傾向は今後も続くと考えられますので、しっかり読み取れる読解力をつけておく必要があります。

個々に問題を分析していきます。

大問1は顕微鏡の観察の問題でした。
基本的な問題で、探求の理科や多くの問題集に載っている問題です。この問題は点を稼ぐべき問題なので、1問でも間違えた人は要復習です。ただ、染色液を答える問題は、教科書には酢酸カーミン液、酢酸オルセイン液、酢酸ダーリア液の3つが載っていますが、問題文に「赤紫色に染める」とあるので、青色の酢酸ダーリア液は不適であることに注意しましょう。

大問2は水溶液に関する問題でした。
(3)から(5)は質量パーセント濃度の計算問題でしたが、(4)、(5)はどちらかといえば数学の濃度の計算問題みたいな問題で、特に(5)は連立方程式を使って計算しないといけないので、難易度的には入試問題レベルといえるかもしれません。

大問3は火成岩のでき方のモデル実験についての問題でした。
教科書にも載っている標準的な問題で、できないといけない問題です。(3)の鉱物に関する問題も、X、Y、Zは色でセキエイ、長石、クロウンモと判断できます。一般にテストでは、セキエイは無色、長石は白色、クロウンモは黒色で出題されます。

また、カンラン石、キ石、カクセン石については出題頻度は低いですが、カンラン石(黄緑色)、キ石(緑色)、カクセン石(濃い緑色)と色で判断できるので、合わせて覚えておきましょう。

 

大問4は力のつり合いとバネに関する問題でした。
この問題は、全体に間違いやすい問題が多く、ここで多く失点した人も少なくないかもしれません。
(1)は「物体アが床にはたらく力の大きさ」を答える問題ですが、物体アの上に物体イが載っているので、それも加えなければいけません。

(2)はつり合う2力を答える問題でしたが、この手の問題はよくあるパターンの問題ではありますが、中学生がよく間違う問題です。それぞれの力をことばで表して、考えていくようにしないと間違います。

(3)から(6)がバネに関する問題でしたが、バネののびとバネの長さが問題文中に混在しており、グラフも縦軸がバネの長さになっているので、注意が必要です。(5)はバネを変えても物体にはたらく摩擦力は変わらないので、同じ重さ分のバネののびになります。

(6)のバネ2本の直列つなぎは、おもりXの重さがばねaにもばねbにも同じだけ加わるので、それぞれおもりXの重さ分のばねののびにそれぞれのばねの長さを加えると求められます。

 

大問5は発生に関する問題でした。
(1)のセイロンベンケイが何かわからなかった人もいるかもしれませんが、きちんと教科書に載っています。茎が倒れると茎から、葉が地面に落ちると葉から根が出て、栄養生殖します。オランダイチゴは時々問題集等に出てきますが、茎が地面を這うようにのび(ほふく茎という)、そこから新しい個体ができるので、これも栄養生殖です。聞き慣れない生物名が出ていますが、栄養生殖は一部の多細胞の植物がすることを知っていれば、アメーバ、ミカヅキモは違うことがわかったのではと思います。

 

数年前の基礎学で、貨幣石という示準化石が出ましたが、教科書に出てくるあまり問題集等に出てこないものを出題されることが時々あるので、基礎学対策の一つとして、教科書を一通り読み返すことも100点狙いでは必要になってきそうです。

 

大問6はダニエル電池に関する問題でした。
ダニエル電池は新しい教科書になって追加された(高校内容から降りてきた)内容です。従来から変わっていない内容については、問題が出され尽くされてきている感があるので、新しい内容は狙われやすいといえます。ダニエル電池の問題としては標準的な問題ですが、きちんと理解し覚えておかないとできないと思います。

 

大問7は天気の変化に関する問題でした。
これも標準的な問題なのでできてほしいところです。間違った人は要復習です。

大問8は電磁誘導に関する問題でした。
これも標準的な問題ですが、(4)の電流の向きを答える問題は、検流計が電流計の一種であることを知っていれば、問題文の「検流計の針が右に振れた」という一文から、向きを判断できます。もちろん川真田は、電磁誘導の指導の際には、必ずこのことに触れて説明をしています。

今回の問題は、取りやすい問題も割と含まれていたので、大崩れした人は少なかったかもしれません。大崩れした人は根本的な勉強が不足しているといえます。ただ間違いやすい問題もある程度入っているので、基本的な内容を習熟するとともに、普段から国語の読解問題のように、問題文のポイントに線を引きながら考えていく習慣をつけていくようにしましょう。
以上です。

 

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。