2024/11/20 (水) - ブログ

「大谷家の子育て」公開資料をまとめて解説!

城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。

大谷翔平の活躍とその人間的魅力を見るにつけ、その成長過程に興味をそそられます。幼少期からの「大谷家の子育て」がどのようになされたかに注目してみたいと思います。

高校時代の佐々木監督、日本ハム時代の栗山監督との出会いも大きな影響を与えましたが、根底にあるのは家庭での教育方針ではないでしょうか。

そこで、著者や評伝など公開されている資料を基に衣笠がまとめてみました。ぜひご一読ください。

 

 

「大谷家の子育て」
大谷翔平選手の成長の背景には、父親・徹さんと母親・加代子さんの確固とした子育ての信念と方針がありました。

大谷家の子育ては、翔平選手に「自分で考える力」「謙虚さ」「責任感」を育むことを重視し、そのための具体的な方法や家庭内の教育方針が確立されていました。

以下に、より詳細な子育てエピソードや家庭での教育方法、両親が求めた人物像について詳述します。

大谷家の子育て方針と具体的なエピソード

 

1. 親子の日記(野球ノート)の活用と「考える力」

• 親子での交換日記:翔平選手と父・徹さんは「野球ノート」を通して、練習や試合での課題や反省点を記録していました。

父親は、翔平選手が感じたことを率直に書かせ、コメントを加えることで、常に自己分析をさせることに努めました。

これにより、翔平選手は親に頼ることなく「どうすればもっと成長できるか」を自ら考え、行動に移す力を磨きました。

特に、失敗をした時にどう改善すべきかをノートに書かせることで、自己改善のサイクルを育んでいたのです。

 

2. 厳しく叱った例と、両親が求めたこと

• 三振した時の態度:翔平選手が試合で三振をした際、悔しさから態度を崩したことがありました。

この時、徹さんは「三振をすることは問題ではないが、態度が良くない」と厳しく伝えました。このエピソードは、単にミスや失敗に対する態度の大切さを示すだけでなく、「プロの選手としての姿勢」を持つことを求める教育方針の一環でした。

徹さんは「他者への敬意や謙虚さを保ち、どんな状況でも人としての姿勢を崩さないこと」を何よりも重要視していました。

 

3. 自主性と自己決定を重視

• 本人の意志を尊重する姿勢:両親は、翔平選手に重要な選択を迫る際も決して一方的に指示を出さず、考えさせることを心掛けていました。

例えば、高校進学の際、翔平選手が地元の花巻東高校を選ぶプロセスにおいても、両親は意見を述べるにとどめ、最終決定は本人に委ねました。

この自主性を尊重する姿勢により、翔平選手は責任を持って自分の行動を考え、決断できるようになりました。

 

4. 読書習慣と「心の成長」

• 読書で知識と人間性を磨く:大谷家では、野球以外にも広い視野を持たせるため、読書の習慣を勧めていました。

父親の徹さんは、「本を読むことで知識だけでなく、自分の心を鍛えることができる」と考えており、特にスポーツや人生哲学に関連する書籍を読ませることで、忍耐や他者への理解力を育もうとしました。

これは、プロとして成功するだけでなく、人として成長することの重要性を示す家庭の方針でした。

 

5. 失敗への向き合い方と「挑戦し続ける心」

• 失敗を恐れない姿勢:両親は、翔平選手が失敗に直面した時こそ成長の機会と考え、「失敗を恥じるのではなく、そこから学び、次にどうするかを考える」よう促しました。

失敗を自ら記録し、それについて考えることで、成功へのステップに変える力を身につけさせました。

また、ノートに失敗を記録し続けることで「失敗は学びの一部」という意識が強化され、挫折にも屈しない心が育まれました。

 

6. 両親が翔平選手に求めた人物像

• 謙虚で誠実な人間に:両親は、息子が単に成功を追い求めるのではなく、他者を尊重し、謙虚で誠実な人間に育つことを望んでいました。

そのため、技術向上だけでなく、どんな時でも誠実でいられるような教育を心掛けました。

父・徹さんは「他者への敬意を忘れない」「成功に驕らない」ことを繰り返し伝え、家庭内でも率先して実践しました。

家族の食卓での日常会話や、失敗を共に振り返る時間を通して、誠実で謙虚な心を養いました。

 

7. 大谷家の家訓と信念

• 「成功と失敗は表裏一体」:大谷家では、「成功も失敗も自分の成長の一部である」という考え方を大切にしていました。

失敗したときも、学びの一部として振り返り、次にどうすれば成功につながるかを考えることが基本姿勢でした。

こうした信念が翔平選手の強いメンタルの基盤を作り、常に挑戦する心を支えるものとなりました。

 

 

まとめ
大谷家の子育ては、翔平選手が自ら考え、行動する力を養うための工夫が詰まっていました。

両親はただ野球の技術や成績を追い求めるのではなく、謙虚さと誠実さを大切にし、人としての成長を第一に考える教育を行いました。

また、失敗を成長の機会と捉え、謙虚で挑戦心を持ち続ける姿勢が大谷翔平選手の基盤となり、現在の姿へとつながっています。

 

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。