城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
大谷家の家庭教育:多くの人々を惹きつける秘密
大谷家の家庭教育には、多くの方が関心を寄せています。
今年の春に開催された「保護者会」でも、そのエッセンスを映像資料を交えながら紹介しました。
今回は、前回に引き続き「大谷家の子育て」について、その成功の理由を少し背伸びをしながら(笑)お伝えしたいと思います。
大谷家の子育て:普遍的な哲学と日本の価値観が支えた成功
大谷翔平選手がここまで成長できたのは、父・徹さんと母・加代子さんの確かな教育方針があったからです。
両親は、翔平選手に「自分で考える力」「謙虚さ」「責任感」を身につけさせることを大切にしました。
そのための具体的な方法や日常の実践が、素晴らしい成果を生み出したのです。
また、この子育ては、海外の教育理論や心理学の考え方と、日本独自の価値観をうまく組み合わせたもので、広く通じる普遍性があります。
哲学と心理学の視点:エマーソンと吉田松陰が教えること
詩人ラルフ・ワルド・エマーソンは「本当の偉大さは謙虚であり続け、成長し続けることにある」と言っています。
この言葉は、大谷家の「失敗を受け入れ、それを次に活かす」という考え方にぴったり当てはまります。
一方、日本の思想家・吉田松陰は「真心を込めて行動すれば、必ず成長がある」と説きました。
大谷家では「野球ノート」を使い、翔平選手が自分の反省点を見つけて改善する習慣をつけました。
これは、失敗を恐れず成長につなげる力を育てるための実践であり、この2人の哲学を実際に形にした方法でした。
自己管理と謙虚さ:コヴィーと松下幸之助の考え
自己管理の専門家スティーブン・R・コヴィーは「自分を律する力が本当の自由をつくる」と述べています。
これに似た考えを持つ日本の松下幸之助は「成功には、素直な心が必要だ」と語っています。
「素直な心」とは、失敗を受け入れ、それを改善し続ける力のことです。
大谷家では、試合で三振した際に態度を崩した翔平選手に、父親が「ミスそのものより態度が問題だ」と注意しました。
こうした指導によって、失敗を恐れず、プロとしての姿勢を磨くようになりました。
この教育方針が、翔平選手の強い心と謙虚な性格を育てたのです。
自主性と挑戦心を育てる:シーゲルと福沢諭吉から学ぶこと
心理学者ダニエル・シーゲルは「自由を与えることで脳の柔軟さや困難に立ち向かう力が育つ」と言っています。
この考え方は、大谷家が高校選びの際、翔平選手に最終決定を委ねた姿勢に表れています。
また、日本の教育者・福沢諭吉の「人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉にも通じます。
両親が重要な決断を翔平選手自身に任せたことで、彼は自分の行動に責任を持ち、自ら挑戦する力を身につけました。
この自主性が、プロとしての土台を築いたのです。
家族の絆がつくる人間性:トルストイと宮沢賢治の視点
トルストイは「家族は人を育てる土台だ」と述べました。
日本の作家・宮沢賢治は「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」と語り、他者との調和の大切さを強調しました。
大谷家では、家族全員が他人を尊重し、謙虚さを大切にすることを教えました。
また、読書を通じて広い視野を育む習慣を持たせることで、プロとしての成功だけでなく、人間としての成長も支えました。
こうした教育は、この2人の考えを実際に実践していたものです。
まとめ:日本と世界を結ぶ大谷家の教育
大谷家の子育ては、海外の理論と日本の価値観をうまく融合したモデルといえます。
これらの考え方が複雑に組み合わさり、翔平選手の成功を支えました。
この子育ては、単にスポーツのためではなく、深く人間形成に根ざしたものであり、現代社会でも大きな価値を持つ教育の模範と言えるでしょう。
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。