城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
第1回基礎学力テストの「理科」の問題を
数学・理科責任者 川真田が分析したので紹介します。
2022年10月4日実施
第1回:基礎学分析
【中3:理科】
数学・理科責任者 川真田渉
今年の第1回の理科は、難問も特になく、それほど目新しい問題もなかったので、できた人も多かったかもしれません。
計算らしい計算問題もほとんどなかったので、今後第2回、第3回に反動で難問や計算問題が出題される可能性はあります。
今回高得点がとれたとしても、気を抜かずに引き続き勉強していくことが大切です。
個々に問題を分析していきます。
大問1はフックの法則に関する問題でした。
基本的な問題で、きちんと勉強できていれば、特に苦労することなかったのではないでしょうか?
大問2は状態変化に関する問題でした。これも基本問題で、探求の理科レベルの問題ではないでしょうか?
大問3は動物の分類の問題でした。
こういった動物の分類をマッピングしていく問題は目新しいかもしれませんが、問題をよく読んで考えれば、
それほど難易度の高くない問題だったと思います。
大問4は電子線の問題でした。
問題としては、基本問題です。ただ、(5)は、X線を答えさせる問題で、放射線に関しては、
新教科書になって追加された内容です。放射線に関して,基礎学での出題は初めてです。放射線に関する出題は
今回出題されたので今後増えるかもしれません。
大問5は刺激と反応に関する問題でした。
これは教科書実験を問題化したもので、問題集でもよく出題されています。
(3)の反応の平均時間を求める問題は、グラフから反応時間が正確に読みにくかったかもしれません。
大問6は質量保存の法則に関する問題でした。
この手の問題は、石灰石にうすい塩酸が定番ですが、この問題は炭酸水素ナトリウムにうすい塩酸でした。
(1)?(4)については、定番の問題でしたが、炭酸水素ナトリウムと塩酸の化学反応式は、初めて出題されたのでは
と思います。ちなみに中3教科書P161の「お料理ラボ」に載っています。以前示準化石に関する出題で「貨幣石」が出題
されたことは記憶に新しいですが、教科書の本文以外のページのことが出題されることが増えつつあります。
時間があれば、各学年の教科書をマメに読むのも、基礎学対策になると言えるでしょう。
大問7はマグマの性質と火山の形に関する問題でした。
これも教科書実験を問題化したものですが、マグマのねばりけと火山の形の関係性を理解していれば、
それほど難しくない問題です。(3)の火山の形と火山名の関係はゴロ合わせ等で暗記しておかないと
考えて答えられる問題ではないので、きちんと暗記しておきましょう。
大問8は海陸風に関する問題でした。
基礎学は海陸風に関する出題が案外あります。この問題自体は基本的な問題なので、きちんと勉強できていれば
難なく解けたと思います。
今回は基本的な問題がほとんどだったので、点が取れた人も多かったかもしれませんが、基礎学第1回が易しかったときは
第2回か第3回の少なくともどちらかが難しいことがほとんどです。気を抜かず勉強を続けていきましょう。
(了)
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。