今年の第一回基礎学力テストの問題をまだ見ていないので詳しいことはまだ分かりませんが、生徒の
話では記述問題が例年より多く6問出たとのこと。その中の一つが、「鎌倉幕府が六波羅探題を設置した
目的を答えよ」だったらしい。この問題、受験基礎重要項目整理問題集でも、学校教材の整理と対策
(明治図書)でもルビほどの小さな文字で「朝廷の監視」と説明を付けてあります。また、高校入試のわか
らないところ検索ブック「社会」(旺文社)では、ココは覚えよう!の欄で、「朝廷の監視や西国の御家人の
統括を行うために京都に置かれた役職」とくわしく書かれているのでオススメです。
こうしてみてみると、学校教材や重要項目暗記集でも内容を理解しながら、細部まで徹底的に暗記すると
基礎学力テストのかなりの部分がカバーできることがわかります。
何年か前、地図上の紀伊山地の名前が書けなくて、室町幕府の鎌倉府の名前も知らなくて、基礎学3回
のうち2回が90点以上を取り、難関の校区外から徳島北高校に合格した生徒がいました。これをみても
徳島県の社会科の基礎学力テストが細かい暗記を問うのではなく、歴史の流れや資料に関連した問題
が多いということがわかります。
碩学ゼミナールでは、記述式の問題に関しては、過去の基礎学力テストと徳島県の入試問題の傾向から
厳選した問題を上位クラスには30題、その他のクラスには徹底して暗記させています。例えば、「地租改
正の目的は何か」答え「政府の財政を安定させるため」や「明治政府はなぜドイツの憲法を参考にしたか」
答え「君主権が強かったから」など出題されて当たり前の問題を、絶対に取りこぼしの内容に一字一句間
違いなく書けるように訓練します。ただ、今回第一回基礎学の前には記述問題についてはそこまで徹底
ができていませんでした(笑)
去年、実力テストで480点を超えた学力トップの生徒が、社会が一番得意だったので、何が何でも点数を
落とすわけにはいかないと、450問の一問一答を答えの語句を見て、それを説明できるようにしなさいと
何度も何度も言いました。
とにかく、徳島県の基礎学力テストは特徴があるので、細かい事柄を全細々全部暗記するよりも、過去問
の傾向をつかんで重要事項を確実に暗記し、その流れ、関連資料、 事柄の意味・背景を深く理解する方
が90点を超える確率は高いと考えています。
—–