城東・城南・城ノ内・徳島北高 受験専門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
前回は、中間・期末テストの成績が良くても、県下統一基礎学力テストの点数が悪ければ受験に向けて赤信号という内容を書きました。
今回は、「 理科 」の問題分析を、碩学ゼミナール理科主任の
川真田先生に書いてもらいました。
本年度の2年生の基礎学力テストは、全般に基礎力が試される問題が多く、普段きちんと勉強している人にとっては、80点が十分狙える問題といえるでしょう。ただ、所々に教科書を隅々まで学習していないと正解できない問題もあり、90点以上をとれた人はかなり勉強できていた人ではないかと思います。
個々に問題をみていくと、1(2)①のジャガイモがデンプンをたくわえているいもの部分は茎か根かを選ばせる問題でした。以前は高校生物で学習していた内容が、現行教科書には載っています。学校の授業でも余り触れていないと思われる部分ですので、二択とはいえ、わかって正解できた人は少ないのではないかと思います。ジャガイモのいもの部分は、細い根(側根)が生えてないので茎、サツマイモのいもの部分は、細い根(側根)が生えているので根という判断になります。
2は、気体の性質に関する問題でしたが、教科書に出てくる気体について、きちんと理解できていれば、だいたい正解できると思います。ただ、(5)は、気体D(酸素)の発生方法を一通り知っていないと正解できないので、こういうところで学習の緻密さがでてくると思います。
4は、中二の問題としては長めの文章を読んで答える問題ですが、訊かれている内容自体は「発熱反応」「吸熱反応」の基本的な事項なので、文章の長さに惑わされないようにすることが大切です。炭酸水素ナトリウムとクエン酸を混ぜると吸熱反応が起こり、クエン酸ナトリウムと水と二酸化炭素ができることは覚えておきましょう(炭酸飲料を作ったりするのに利用されています)。
5は、たい積やたい積岩、化石に関する問題は、基本的な問題ばかりでした。ただ、(3)の選択肢ウは、その化石が示準化石として成り立つための条件の1つですが、案外覚えていない人が多い事項なので、しっかりチェックしておきましょう。
6(4)②の単体を選ぶ問題については、化学式がきちんと書ければ選べると思いますが、石油については、実は4(6)に「石油や天然ガスなどの燃料は有機物」との記述があり、それがヒントになって単体ではないとわかった人もいるかもしれません。
7の天気の変化の問題は、教科書をしっかり勉強しておくのはもちろんですが、普段からNHKの天気予報などで天気図に親しんでおくと、より容易に問題を解くことができるようになると思います。
8のフックの法則の問題では、グラフを書かせたり、力の矢印を作図させる問題がありましたが、特に難しいものではなかったと思います。ただ、こういった問題は中3の基礎学や入試でもよく出る問題なので、つまらないミスをしないようにすることが重要です。
このように、中2の基礎学は中3の基礎学ほど難易度は高くないですが、90点をとるにはそれ相応の準備と学習は必要です。
碩学ゼミナールでは、2学期末テストが終了してから、1・2年内容を冬期テキストで徹底的に復習します。そういった取り組みが、2年生Sクラス15名中90点以上3名、80点以上4名という結果につながっています。
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