城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
お世話になっています
コロナの対策や中3の入試対策、塾外生の保護者会などで時間が取れず
質問への返信が遅くなってすみません。今日から保護者の方への
回答を再開します。
保護者の方からのご質問
① 子供への勉強を促す際の声掛けを非常に悩んでいます。
② 現在の自宅待機中、自宅での1日も段々と締りが無くなってきてしまいます。
気になって、声掛けをあまり頻繁にやり過ぎると、お互いに嫌な雰囲気になってしまうこともあります。
【衣笠の回答】
② に関しては、「沈黙は金」と言いますように、(子供に心をかけて、愛情もって)見守ることが、大きな育みを生むということは医学的にも証明されています。
カウンセラーは、まずクライアントの話を聞いて、それにアドバイスしないことを訓練します。カウンセリングの神髄は、アドバイスすることではなく
クライアントに質問して、(相手が)それに答えるうちに、解決の糸口を自分で
発見するように導くことです。どうしても(自分の考えで)アドバイスしたくなってしまいます。ですから、カウンセラーになる最初の修業は、ただ相手の話を聞き続ける能力を養うことです。
その他の回答は①②まとめて、今までの保護者会でお話しした事柄から紹介します。
思秋期
「思春期」という言葉は
( 神経科 )のお医者さんが提案したもの
たくさんの子どもが来院して不安を訴える
それを、一つのまとまりとしてくくった言葉
生理学的な特徴身長が急速に伸びはじめて、伸び終わるまでの時期多くの子どもは、小学校高学年から中学校までの時期を指す。
◎ 思春期の4つの明確な特徴
● ( 価値観の逆転 )
● (夢・憧れを強烈にもつようになる )
● (自分のそばの夢を具現化する人のまねをする )
● (心のポート・心の港を持ちたがる )
思春期は( 評価 )されるのを嫌う
( ほめられる )ことさえ嫌う。(ほめられる)ことも( 評価 )の一つなので。
お父さんとお母さんが一緒になって( 喜ん )で一緒になって( 感激 )してくれる
←これは好む
思春期は「第二の誕生」と言われる時期。
より自分らしい生き方を模索
⇒親の( 価値観 )からの分離を試みる=束縛の拒否⇒反抗的態度自己評価の( 不安定さ )を生む
親の取るべき態度として、まずは、しっかり(話を聞く )
⇒子供の話を聞くこと、子供の言い分を聞くことは、子供の気持ちに寄り添うことになる
それによって、子どもは( 勇気 )づけられる
【好ましい親の態度】
● 子ども扱いしない一人の自立した人間として尊重
● 家族からの( 承認 )で、自信と深い( 安堵感 )を得る
● 弱みや痛みの共有
⇒子どもの( 孤独 )を癒し、( 挫折 )が大きな傷になるのを防ぐ
● 不登校・ひきこもり、家庭内暴力、自傷行為(リストカット・大量服薬・性的逸脱など)、薬物乱用の危険が高まる時期
● 「反抗期」は( 自立 )のために大切な時期
● ( 甘え )のサインを見逃さない
● ⇒(甘やかさないで)で( 甘え )させる
「甘やかす」とは、子供のわがまま、欲望を物やお金で解決してしまうこと。「甘えさせる」は、自立しようとして苦しんで疲れた子供を受け入れて癒すこと。反抗して親の元を飛び出した子供が、本当に困ったら、親に「甘える」ことができる関係を常に作ってあげることが重要。
● 安心して羽を休められる場所はちゃんとここにあると気持ちや言葉で伝えてあげる⇒情緒を( 安定させる )特効薬
殺人などを犯した【特別少年院】の子供たちには以下の3つの特徴があるという。そのうち1つでも防げていればここ(特別少年院)に来なくてすんだと
女性の院長は泣きながら説明したという。
【特別少年院の生徒に共通する3つの特徴】
①大人に褒められたことがない
②何かをやり遂げた達成感を感じたことがない
③大人に対する根強い不信感
(大人は身勝手、約束を守らない等)
私たちは、この逆を心がければよい
① 自分の子供の良いところを見つけて、心からほめてあげる
② 子供が、何かをやり遂げて、達成感を感じられるように日頃から心を配る
③ 大人の身勝手と誤解される言動は慎む。子供との約束は絶対に守る。気軽な口約束ほど守る。
【長期の休みをうまく乗り切るチェックポイント】
①最初の1週間だけで良いので、毎日の生活記録を付ける(中3塾生は、勉強日記)
⇒できれば、もちろん書き続けるほうが良い。
②毎日、やるべきリストに◎✖△を書き入れる
(やるべきことは、歯磨きとか、起床時間、就寝時間を守るとか、
英単語暗記20分、家のお手伝いとかやるべき当たり前のことも含めて
10~15個を決めて、できたら◎ できなかったら✖ 取り組んだが、
十分ではなかったら△を記入していく。自分に厳しく考えて、
◎✖のみ記入していっても良い)
★この◎×△を心を込めて、1日3分記入を続けるだけで、生活の質は格段に良くなる。これは、世界的に大変有名な取り組み。親は、子供が全部×をつけても、◎を増やそうとはしない。正直に記入したことをほめる。書き続けているだけで、100%
生活の質が向上する。これを2週間続けて、生活の質が向上しない場合ご連絡ください。何か特別の理由が考えられます。その場合はぜひ面談したいと思います。
③ 1日5分夏休みが上手く終わったあとの良いイメージ・成績が上がる・体力がつく・心がたくましくなるなど、親子で雑談する⇒親子の会話
④苦手科目・苦手分野の克服←無理な量ではなく、数学の「連立方程式」など、ハッキリとした単元で、手応えがしっかり感じられるもの スモールステップ!
⑤夏休み成功への合言葉・キャッチフレーズを親子で決める
⑥夏休み中盤に、家族でキャンプや剣山周辺4キロ走破のような感動体験を計画する
←中だるみ防止効果⇒衣笠の長男、中1の時一人で熊本へ飛行機旅行。かわいい子には旅を指せよ!
とてもいい経験になると思います。
(塾では、夏休みの中盤、8月10日から13日まで、午後1時から11時まで4日連続で10時間
勉強する「通塾合宿」を実施します。キャッチフレーズは「甘えた夏を鍛え直す!」
その言葉は刺激的ですが勉強に集中する中でたくさんの「感動」体験ができるように企画してあり毎年大好評です)
【習慣化の正しいやり方】
「毎日、小さな達成感を積み重ねる」
結果を目標にすると、なかなか達成感を感じることができない
⇒「毎日続ける」ことを目標にする
やるべきことができたら、カレンダーにハナマルを書いて
「よしっ!3日続いた!いいぞ いいぞ!」
やったことをカレンダーに書く(向上した)成果を目標にしない
計画の継続性は、成長している実感。数字で表す。
最後に教育界で有名な格言・名言を2つ紹介します。
◎子供は、親の「言うこと」はしない、親の「すること」はする
◎子をもって初めてわかる親心、親と成り忘れてしまう子の心
(この上の句は有名ですが、なぜか(笑)下の句は知らない方が多いです)
以上参考になれば幸いです。
令和2年3月9日
碩学ゼミナール 衣笠
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親セミナーも手がける。