城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
中学3年生向けメンタルトレーニング講座の集大成:誰でも“天才になる”方法
8日に実施した中学3年生向けのメンタルトレーニング講座では、これまでの学びを総括する意味も込めて、16歳で東京
大学に合格し、AI博士となったカリス氏の著書「誰でも“天才になる”方法」 を紹介しました。
カリス氏は東京大学で情報理工学の博士号を取得し、現在は創薬AIの研究開発に活用できる医用画像データプラットフォ
ームを手がける「カリスト株式会社」を経営する傍ら、大阪大学の招へい准教授、長崎大学の特任准教授としても活躍し
ています。
著書では、勉強において最も重要なのは「自信」 であり、「小さな目標を達成することで自信がつけば、勉強は決して難
しいものではない」と述べています。そして、自分に自信を持てるようになるための6つのテクニック を紹介しています。
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自信をつける6つのテクニック
1. 成功体験を振り返る
2. 失敗しても気にしない
3. ポジティブな自己暗示をする
4. 自分と他人を比較しない
5. パブリック・コメットメントをする
(目標を周囲に宣言し、進捗も共有することで、義務感が生まれ、やる気が高まる)
6. パワーポーズをとる
これまでの講座では、①成功体験の振り返り、②失敗への対処法、④他人と比較しないこと、⑤パブリック・コメットメ
ントの効果 について繰り返し解説してきました。しかし、③ポジティブな自己暗示、⑥パワーポーズ については、もう
少し深く説明する必要があると考え、今回の講座では特別に資料を作成し、生徒たちに詳しく解説しました。
この2つのテクニックは、脳の働きに直接影響を与え、「自分はできる!」という感覚を生み出し、学習や試験に対する前
向きな姿勢を築く うえで非常に有効です。それでは、それぞれの具体的なメカニズムと実践方法について、詳しく説明し
ていきます。
パワーポーズとホルモンの関係について
試験やプレゼンの前に緊張を感じることは誰にでもあります。そのような場面で、自信を高め、ストレスを和らげる方法
として「パワーポーズ」が注目されています。
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1. パワーポーズとは?
パワーポーズとは、 自信や力強さを感じさせる姿勢 のことです。具体的には、
• 背筋を伸ばして胸を張る
• 両手を腰に当てて立つ(スーパーマンポーズ)
• 両手を大きく広げる(勝利したスポーツ選手のポーズ)
こうした姿勢を 2分間 維持することで、体内のホルモンバランスに変化が生じることがわかっています。
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2. ホルモンの変化:テストステロンとコルチゾール
パワーポーズを取ると、以下のようなホルモンの変化が起こります。
✅ テストステロンの増加 → 自信が高まる
テストステロンは「勝者のホルモン」とも呼ばれ、やる気や自信を高める 働きがあります。パワーポーズを取ることで、
このホルモンが増加することが確認されています。
✅ コルチゾールの減少 → ストレスが軽減
コルチゾールは「ストレスホルモン」として知られ、プレッシャーを感じると分泌されます。しかし、パワーポーズを取
ることでコルチゾールの分泌が抑えられ、緊張や不安を和らげる 効果が期待できます。
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3. 科学的な実験による証拠
◇2010年にハーバード大学のエイミー・カディ(Amy Cuddy) らが行った研究によると、42人の被験者を対象に以下の
ような実験を行いました。
1. 高パワーポーズグループ(胸を張るなどの堂々とした姿勢を2分間維持)
2. 低パワーポーズグループ(肩をすぼめるなどの弱々しい姿勢を2分間維持)
その後、ホルモンレベルを測定し、リスクを取るかどうかを試すゲームを実施しました。
結果
✅ 高パワーポーズのグループは、テストステロンが20%増加し、コルチゾールが25%減少
✅ 86%の人がリスクを取る選択をした(低パワーポーズのグループは60%)
この結果から、たった2分間の姿勢で、自信が高まり、ストレスが軽減されることが科学的に証明 されました。
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4. どんな場面で使える?
✅ 試験前 → 緊張を抑え、自信を持って問題に取り組む
✅ プレゼンの前 → 落ち着いて堂々と話す
✅ スポーツの試合前 → モチベーションが高まり、実力を発揮しやすくなる
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5. 実際にやってみよう!
1. 両手を腰に当て、足を肩幅に開き、背筋を伸ばして立つ(スーパーマンポーズ)
2. ゆっくりと深呼吸しながら 2分間 維持する
この短い時間で、自信が湧き、気持ちが落ち着くのを感じるはずです。
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《 まとめ 》
✅ パワーポーズを取るとテストステロンが増加し、自信が高まる
✅ コルチゾールが減少し、ストレスが軽減される
✅ 科学的に証明されており、試験やプレゼンの前に効果的
緊張しやすい場面では、ぜひ試してみてください!
次に「自己暗示で自信をつける」を解説します。
ポジティブな自己暗示で自信をつける:科学的根拠と実践方法
大学生活では、試験、プレゼン、就職活動など、自信を求められる場面が数多くあります。しかし、「自分には無理かもし
れない」「失敗したらどうしよう」と考え、不安を感じることもあるでしょう。そんなときに有効なのが ポジティブな自
己暗示(セルフアファメーション) です。これは単なる気休めではなく、脳の働きに影響を与え、実際に自信を高める効
果があることが科学的に証明されています。本記事では、そのメカニズムと実践方法について詳しく解説します。
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1. ポジティブな自己暗示とは?
ポジティブな自己暗示とは、「自分はできる」「私は成功する」「私は価値がある」といった前向きな言葉を自分に言い聞
かせること です。繰り返し意識的に行うことで、脳の回路がポジティブな思考に適応し、実際に自信を持ちやすくなりま
す。
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2. 自己暗示が自信を生み出す科学的メカニズム
① 側坐核(そくざかく)の活性化 → やる気が高まる
側坐核は、脳の「やる気スイッチ」とも呼ばれる部位で、ポジティブな思考をすると活性化します。側坐核が働くと 「ド
ーパミン」 という神経伝達物質が分泌され、やる気や行動力が向上します。
② 前頭前野の強化 → 冷静な判断力がつく
前頭前野は、論理的思考や意思決定を担う領域です。自己暗示を続けると、前頭前野の活動が強まり、ストレス耐性が向
上し、ネガティブな思考を抑える効果があります。
③ ストレスホルモン(コルチゾール)の減少 → 緊張が和らぐ
ネガティブな思考をすると、ストレスホルモン「コルチゾール」が増え、不安や緊張が高まります。しかし、ポジティブ
な自己暗示を行うことで、コルチゾールの分泌が抑えられ、リラックスした状態で物事に取り組めるようになります。
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3. 科学的な証拠:大学の研究と実験結果
◇ 2013年 コロンビア大学(エリオット・バークマン教授)の研究
◎ 実験内容
大学生80人を対象に、ポジティブな自己暗示がプレゼンのパフォーマンスに与える影響を調査しました。
✅ グループA(ポジティブな自己暗示を行うグループ):「私はプレゼンが得意だ」「私はうまく話せる」と5分間言い続け
た。
✅ グループB(自己暗示なしのグループ):特に何もせずにプレゼンに臨んだ。
◎ 結果
✅ グループAは、グループBよりもプレゼンのスコアが25%向上し、緊張レベルも低かった。
✅ MRI(脳の活動を測る装置)で調べると、グループAの側坐核と前頭前野の活動が強まっていた。
◎ 結論
ポジティブな自己暗示を行うことで、脳の働きが変化し、自信を持ちやすくなることが科学的に証明されました。
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4. 自信をつけるための自己暗示の実践方法
① 鏡の前で自分に語りかける
鏡を見ながら「自分はできる!」と声に出すと、脳がより強く影響を受けます。
② 過去の成功体験を思い出す
「以前もうまくいったから、今回も大丈夫!」と考えることで、自信がさらに強化されます。
③ 具体的な言葉を使う
「私は賢い」よりも、「私は数学の問題を冷静に解ける」のように具体的な表現を使うと、脳が納得しやすくなります。
④ 毎日続ける
自己暗示は習慣化することで脳の回路が変わります。1日1回、寝る前や朝に行うと効果的です。
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5. まとめ:ポジティブな自己暗示は本当に効果がある
✅ 側坐核が活性化し、ドーパミンが分泌されることでやる気が高まる。
✅ 前頭前野が強化され、冷静に自信を持って行動できるようになる。
✅ ストレスホルモン(コルチゾール)が減少し、緊張が和らぐ。
✅ コロンビア大学の実験で、自己暗示を行うとプレゼンのスコアが25%向上し、自信がつくことが証明された。
自己暗示は、「根拠のない自信」を生み出すのではなく、脳の神経回路そのものを変え、実際に自信を高めるための科学
的に裏付けられた方法 です。試験やプレゼン、就職活動の面接前など、重要な場面でぜひ実践してみてください。きっと
自分の力を最大限に発揮できるはずです。
資料は印刷して生徒に渡しました。
生徒の勉強の役に立てばうれしいです。
入試までメンタルトレーニング講座は、残すところあと3回!
この3回は、全て「本番に強いメンタル育成!」に使う予定です。
衣笠
◇普通の子どもたちが
勉強が好きになって、たくさん勉強して
成績学年上位になりました。
「【 基礎学3回 】、塾生成績学年順位」
《 学年順位ベスト10 》
A中学 1番 2番 3番 4番 5番 6番 7番 9番 9番
(学年ベスト10に9名!)
B中学 1番 2番
C中学 2番 3番
D中学 2番
E中学 5番
F中学 10番
【塾生37名中学年ベスト3に8名!ベスト10に16名】
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。