城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
今回改めて、小学部の「講師マニュアル」を作成しました。
勉強が得意な生徒も、勉強が苦手な生徒も、塾に来て失敗を恐れずに
自分に合った問題に挑戦して、考えて、間違えて、悔しがって、また考えて
集中して、達成感を感じて、成長して行ってほしいと考えています。
最終的には、塾が必要ないくらいに自分で考えて、自分で努力できる、「自学力」の高い生徒に育ってほしいというのが、最大の願いです。
衣笠
碩学ゼミナール【 小学部 】
講師マニュアル・心得 最重要10項目 (2023年4月)
① 授業で使うテキストは、生徒が自力で70%くらい正解できる難易度が適性!
90%正解の場合は、やさしすぎて退屈!塾で勉強する意味を感じない。
50%しか正解できないと圧迫感と脅迫感を感じる!それが生徒の真理です。
テキストのコストは、相対的に低いので、与えたテキストが不敵な場合は変更する
検討が必要です。講師の方は責任者に相談・提案してください。
② 生徒に説明するときは、全部説明しない 【重要】
生徒が70%理解できるようにヒントを言って
考えさせる。一度バツになった問題はできるだけ生徒に考えさせる。家庭教師は教えすぎるから、生徒の
勉強姿勢が良くならない。成績が伸びない
生徒が主役。生徒に達成感を与えるヒントが良いヒント。全部説明して生徒が理解した気になっても、生徒は受身の勉強が習慣になってしまう
③ 国語・算数の場合、生徒が詰まっている時は問題の意味が分かっていないことがほとんど。問題に使われている語句(用語)が分かっているか生徒にやさしく質問して確認すべき。その上で、問題の意味を理解しているか確認することが一番重要。
問題の意味が分かっていないのに解き方の説明を熱心にされると、生徒は自分を理解してくれていないと感じ、疎外感を感じる。もうその先生には教えてほしくないと感じる。たとえば春期講習などの講座の後の継続率は悪くなる。
④ 中学生と違って、小学生は中学受験をしない場合、勉強をする目的意識が
弱い。塾に通塾する必然性が低い。塾に来て嬉しいこと。自分の成長を実感
出来ないと直ぐにやめる。ただし、それを気づける講師は少ない。
生徒に授業中に「【質問される】講師」は生徒に信頼されている講師。
「【質問され・ない】講師」は生徒の信頼が低い講師といえる。
⑤ 生徒を個別指導して回る際には素早く行動する
生徒を個別指導して回る際には、机と机の間は、駆け足で移動する。
生徒が考えるヒントになる説明をして、1名あたり30秒で説明する工夫をすること。
生徒は説明を聞いただけでは、問題が解けるようにならない。自分の頭で考えて、間違いを克服してこそ実力がつく。
⑥ 生徒の答案採点は、付け間違いをしない
生徒の答案に○✖をつけて指導していただきますが、絶対に付け間違いはしない。生徒が一生懸命に解いた問題に○✖をつけるのは、
生徒に裁判の判決を言い渡すくらいの厳粛な気持ちで行って、ちょうど良いと考えて当然。自分のこととして考えてみる。
講師のみなさんが中学生だったとして、「明るくて優しい」講師の先生が、いつも自分のテキストに間違った採点、
間違いの○✖を付けるとして、あなたはその先生を
好きになりますか?生徒の答案に○✖を付けるとき最大限注意して正確に付けること。
⑦ 特に勉強が苦手な生徒の指導に関して
当たり前のことが普通にできたら、心を込めて「すごい!」「立派」
と本気で褒めてあげる。ずっと勉強に関しては、イヤな思いしか
してこなかったので、褒めてもらうと素直に嬉しいと思います。
大人からしたら「褒めて褒めて褒めまくる」くらいの心構えで
ちょうど良い指導になる。まず生徒の良いところを見つけて、大胆に生徒を褒めることが重要。
⑧ 苦手な生徒には、本人が理解したか、納得したか確認しながら授業を進めることが非常に大事。
「ここ自信ある?」と聞いて黙っていたら、もっと説明して欲しいの合図
「わかった?」と聞いてしまうと、お付き合いで「うん」と頷くが、わかっていないことのほうが多い。
十分理解していない段階で、先に説明を進めてしまうと本人が全く理解できない状況を生み出してしまう。
中3現在で小4~小6の算数の教科書内容の理解が70%と考えて
ゼロから確認して教えるとうまくいく。
⑨ 生徒が何もしない、何も考えていない時間をつくらない。
生徒が、何もしないで待つ時間は絶対につくってはいけない。テキストを採点して、
生徒を待たせる可能性があるときには、何か別の問題を用意しておいて解かせておく必要がある。
講師の都合で、何もすることなく生徒が待たされるのは、生徒にとっては大変な迷惑!時間の浪費といえる。
⑩ 生徒にとっては、ベテラン講師も新人講師も同じに見える。生徒は、講師全員に対して、
優しく尊敬できる存在であってほしいと願っています。✿
業中の動作はテキパキと素早く的確に動いてください
令和5年4月10日
碩学ゼミナール 衣笠
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。