城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
12月4日と10日に中3の教育講演・保護者会を実施しました。
神戸大学の西村和雄 特命教授と同志社大学の八木匡 教授の
「褒め方」と「叱り方」の研究を紹介しました。
子ども時代に親から受けた「褒め方」と「叱り方」のあり方が、成人後の
自己決定度や安心感、さらに、長期的な視点で物事を考える習慣や倫理的
行動に与える影響について、アンケート調査による分析を行った。
その結果、褒め方では、「頑張ったね」と努力を評価する言葉が、「えらいね」と能力を評価する言葉や、結果に対し
「褒美」をもらうことより、ポジティブな影響を残していることがわかった。
この褒め方の場合、「頑張ったね」と「えらいね」のほめ言葉を比べると、「長期的な視点で物事を考える習慣」の項では、「頑張ったね」がわずかに「えらいね」を上回ったが、「倫理的行動」の項では、「頑張ったね」と努力・過程を褒めた方が、「えらいね」より大きく良い結果を出す結果となっていました。
また、叱り方では、「次は頑張ろうね」と励ます言葉が、「どうしてできないの」と叱責したり、「罰」を課すことに比べて、
より良い影響を与えていることがわかった。
これは有効回答数2052人のアンケート内容をくわしく分析した結果ですが、保護者会では、
その中の具体的な数字やグラフの持つ意味を解説しました。
それに加えて、前回も紹介した「アイメッセージ」を解説しました。
子どもが友達をイジメてしまったとき
「なんで友達をいじめたの!」
と叱るのは、主語がYOU。あなた。だから
YOUメッセージ。これは子どもが攻められている感じがして反発しがち。
「友達をいじめるなんて、ママ悲しいわ」は主語がわたし。I。
だから、アイ・メッセージ。
これを聞くと自分の行為が母を悲しめたとわかり、(子どもも、)素直に反省できます
受験生の冬休みの過ごし方もお話ししましたが、長期休みは「最初の1週間が最重要」、残り期間はゆっくりテンションが
落ちていくのが理想ということを強くお伝えしました。冬休みの最初の1週間の過ごし方を失敗した場合、
途中から充実度が上がっていくことはほとんどない。冬休み前の時間を使って、家族で冬休みをどう過ごせば充実するか、
何度も話し合うことをお勧めしました。
また、碩学ゼミナールの言い伝えである
「1月1日に10時間以上自宅学習をした生徒は、全員志望校に合格する!」
を実践して第一志望の城南高校に合格した生徒
の合格体験記も紹介しました。
また10月の基礎学2回で特に難易度が高いと言われた「数学」に関して
問題がどのような考えで作成されたか、作成者の意図を推測した考えを示して
その対策法を、塾が採用しているテキストの内容もお見せして解説しました。
それを実践した生徒の中には、その基礎学2回の「数学」で、100点や90点以上を取った生徒もいたことを
紹介すると、驚かれた参加者の方もいました(過去10年間の基礎学2回の「数学」の中では最も難しい問題だったと思います)
予定通り2時間の間、衣笠の講演とテーマを決めたワークに取り組み充実した保護者会となったと思います。
のこりの会は
小6の対象の保護者会は12月17日(土)午後7時30分から午後9時
また
小5から中2対象の保護者会は12月18日(日)午後2時から午後3時30分に
実施します。
興味のある方は、参加連絡の上、是非ご参加ください
(088‐677‐7232または、緊急時090-2892-7232)
参加された保護者の方から許可を得た感想を紹介します。
A様 努力・過程を認めることの大切さを改めて感じさせてくれたところが印象に残りました。「親さえしっかりしていれば、子どもは健やかに育つ」という言葉が心にひびきました。受験に挑む息子を全力で応援したいと塾長のお話を聞き強く思いました。徳島県の
入試内容等、詳しく教えていただき、あっという間に時間が過ぎていきました。
貴重なお話をありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
B様 どのお話も、とても興味深く参考になりました。(子どもは)塾はとても楽しいと
言っています。私は、子どもの伸びる力を信じていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。私自身も最後の映像の体験をしています。子ども達にも「生まれてくるだけで
すごいこと。一生懸命生きよう」と話すこともあります。「時間は寿命」有意義に過ごそうと。ありがとうございました。
C様 勉強が習慣化すると楽しさに変わるということ。仕事柄、保育士をしているので、とても参考になります。そして実際に愛情不足の子どもたちのその後の成長過程も見ているので、やはり親の関わり方は、とても大切だと思っています。
自分自身もまだまだ未熟な親で、反省することばかりですが……。日頃から、親が
子どもに目を向けているという姿勢を見せるだけでも違うのだと思いました。
受験と思春期で、親子で視野が狭くなりがちですが生きていてくれるだけで
ありがたいという気持ちで接しようと思っています。
D様 子どもの成長は親しだい。親の言葉は、思った以上に影響があるのだなあと
感じたので、これからは思ったことを直球で言わず、よく考えてから話していきたいと思いました。結果ではなく、努力した過程に重きを置き、家庭円満で本人の
心的にも心地良い環境をつくっていきたいと思います。
E様 言葉かけを大切にしようと思いました。最近、子どもに「お母さんも、自分の
目標を決めて何かやろうよ」と言われて、一つやることを決めました(まだ3日目ですが) がんばっている自分の伴走をしてほしいんだなと思って、同じ気持ちを感じながら応援しようと思います。受験を通して、達成感・充実感を感じられるようサポートしていきたいと改めて感じました。ありがとうございました。
F様 「親が変われば子も変わる」
テストでいい点が取れた時は、「よくがんばったね」とプロセスをほめる。
今日、市高に行き、校門の前で写真を撮ってきました。すごく恥ずかしそうにしながらも笑顔でした。最近は、市高に受かったら、どの道でいこうかなとか、どの部活に入ろうかなとかの話をしています。今は、市高以外は考えられないみたいです。
今日は、自分から冬休みは何時に起きて、何時間勉強して、何時にご飯食べて、何時にお風呂行って、何時に寝るとか、計画を教えてくれました。
(衣笠の感想:上記内容は10月の保護者会でお勧めしたことでした。実際に実行していただき、大変うれしいです)
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。