2020/02/26 (水) - ブログ

中2基礎学「理科」  川真田問題分析!

城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
 受験專門塾
  碩学ゼミナールの衣笠です。

 

碩学ゼミナールの数学・理科責任者の川真田が、今年度中2基礎学「理科」の分析を書いたので紹介します。
定期テストと基礎学力テストは違います。日頃から基礎学力テストを意識した勉強計画を立てていないと、本来持っている「能力」と比べて、基礎学力テストの点数が非常に低いものになってしまいます。
それは、当日のケアレスミスというよりも、それまでの勉強のレベルや準備を問われていると考えた方がよいと思います
そして、この基礎学力テストの点数こそが、その時点での、その生徒の高校入試への「実力」をストレートに表しているということは間違いないです。

 

【 中2 】 基礎学「理科」分析  
碩学ゼミナール 
数学・理科責任者  川真田 渉

 

【中2理科】
大問1は、光合成の実験に関する問題でした。
(1)は、川真田が記憶する限り、基礎学、入試含めて、初めて出題されたように思います。もちろん、中1教科書P41にきちんと載っている内容ですが、石灰水がアルカリ性で、目に入ると目を痛めるおそれがある(石けん、シャンプーの類もアルカリ性で、目に入ると痛いのはそのせい。)ので、目に入らないよう、安全めがねをつける必要があります。
去年度の中3基礎学で、貨幣石という化石に関する問題が出ましたが、最近教科書には載っているものの、従来あまり出題されなかった問題が出題される傾向が出てきているように感じます。
他は、基本的な問題だったのでできた人も多いでしょう。

大問2は、溶解度の問題でした。
溶解度の問題では、「溶解度」「飽和水溶液」という用語が質問されることが多いのですが、(1)のように「飽和」という用語が出題されることもあるので、どれを問われているのか、問題文をよく読むことが必要です。
この問題も、他は基本的な問題だったので、計算等で点を落とさないように注意しましょう。

大問3は、炭酸水素ナトリウムの熱分解の問題でした。
(1)、(2)の記述は頻出問題で、いつも同じ書き方で大丈夫な問題なので、しっかり暗記しておきましょう。
これも、他は基本的な問題でしたが、物質の化学式やこの実験の化学反応式をきちんと覚えていない人が多々いるので、できなかった人は復習しておきましょう。

大問4は、細胞の観察に関する問題でした。
これも教科書通りの基本的な問題です。タマネギの表皮細胞、オオカナダモの葉の細胞、ヒトのほおの内側の細胞の違いをきちんと覚えておかないとできない問題ですが、レベル的には探究の理科レベルなので、できないといけない問題と言えます。あと、(5)の顕微鏡の倍率を上げると、拡大される分、見える範囲がせまくなり、入ってくる光量が減るので、視野が暗くなるのは、よく出るので覚えておきましょう。

大問5は、空気の重さ、大気圧に関する実験でした。
中1教科書P224「たしかめてみよう」に載っていますが、空気の重さを測定する実験の問題は、たまにしか出題されず、ちょっと意表を突かれた人もいたかもしれません。とはいえ、問題文をよく読んで考えていけばできる問題です。
ただ、(3)の海面と同じ高さのところでの大気圧1013hPaを答える問題は、覚えていないとできません(中1教科書P225)。しかし、このようにたまに出題されるので覚えておかないといけません(過去の基礎学で出題されたことアリ)。もちろん、川真田は授業では必ず覚えておくよう指示しています(先日の基礎学前にやった中1の授業でも覚えるよう言いました)。
それと、大気圧(水圧も)は、物質の分子運動によって発生するものなので、上から下向きだけでなく、あらゆる向きから面に対して垂直にはたらくことは、間違いやすいので注意して覚えておきましょう。

大問6は、凸レンスに関する問題でした。
この問題も、凸レンズの基本的な問題ばかりだったので、できないといけない問題です。凸レンズの問題が苦手な人は、物体凸レンズの距離が焦点距離の2倍を基準として、物体の位置によって像がどのようになるかを、作図の練習をする中でイメージで覚えてしまうようにするようにしましょう。

大問7は、火成岩に関する問題でした。
(1)から(3)は基本問題なので、できないといけません。ただ、斑状組織、斑晶の「斑」は「班」ではないので、間違えないようにしましょう。
(4)、(5)は、中1教科書P83にあるような、火成岩6種類と鉱物の成分の関係の表を丸覚えしていないとできない問題です。以前は、火山岩の代表として安山岩(たまに玄武岩)、深成岩の代表として花こう岩を覚えていれば、対応できる問題が多かったのですが、近年この表を丸覚えしていないとできない問題も増えてきています(というか、昔はそっちが多かったので昔に戻っている感じです)。自分なりにゴロ合わせを使う等して、工夫して覚えるようにしましょう。

大問8は、冬の天気図に関する問題でした。
これも基本問題です。天気図に関しては、やはり普段からテレビの天気予報の天気図を興味を持ってみるようにするのが早道です。冬に等圧線が縦じまになること、気圧配置が西高東低になることなどは、この時期に天気予報では普通に言っています。
あと、雪のマークは×に(横棒)で、|(縦棒)ではないので要注意です(記号なので、それ以外はダメです)。風力は、風力2でアルファベットのFになるようにつけないといけないので、羽根の付ける側に注意です。

今回の分析でわかるように、今回の2年生の基礎学理科は、基本的な問題が多かったと思います。もしできなかったとすれば、中2の基礎学理科は、今まで習ったことすべてが範囲で広かったため、基礎的な部分を十分に復習できてなかったのではないでしょうか?
中3の基礎学理科では、さらに突っ込んだ内容や難しい計算問題も出てきます。今回点が悪かった人は、今から十分時間をかけて復習していくようにしましょう。

 

 

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碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、
香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。