2020/02/13 (木) - ブログ

脳と「失敗」と基礎学力テスト

城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。

 

 

東京大学薬学部教授で、脳科学者の池谷裕二が2016年
と2018年ネズミを使った学習の実験を行い、研究成果を
発表しました。そこでは、学習の初期段階で多く間違えた(失敗した)ネズミほどその後の学習効果が早くなることや、間違えるときに熟考した方が学習が早くなることなどが報告されました。

 

「ネズミの迷路」のゴールにチョコを置いて、1日20回ほどネズミを迷路に放ち、ゴールするまでの様子を観察する
という実験。これを10日継続。

 

それぞれが最短ルートを発見するまでの日数には個体差があって、3~4日で見つける者もいれば、10日近くかかる者も。みんな同じ遺伝子なので、能力的に優劣はなく、成績を左右するのは、「失敗」の数だと考えられる。

 

池谷教授「これは脳の学習にとってすごく本質的な結果で、人にも
同じことが言えます。たくさん失敗した方が、脳は優秀になるんです」

また、同じ失敗でも、すぐに選んで失敗してしまうネズミと、選択までの時間があって熟考しているように見えるネズミとでは、後者の方が最終的な成績が良かった

1948年に心理学者のエドワード・トールマンが提唱した認知地図という概念があって、これは迷路を歩きながら頭の中にできる地図のことです。
トレーニングの初期にいろいろなルートを歩いたほうが、迷路を解くための頭の中の地図(認知地図)の完成度が高いということだと思います。

 

失敗したらその「原因」を考えさせるようにするが重要という事実をもとに
池谷教授は「『失敗してもいい』と許容することで、人は成長する。
仕事も子育ても、失敗や間違いを受け入れる環境づくりが大切なのかなと感じます」と語っています。

今日は、中1・中2の県下統一基礎学力テストの日です。
例年、今までの定期テスト、実力テストとは比べられないハイレベルの問題が出題され、多くの生徒がショックを受けて
落胆します。

そこで、周りの大人は、その「結果」を叱るのではなく
なぜ点数が取れなかったのを、子供と一緒に考えましょう。

大人が勝手に意見を言うのではなく、子供自身が自分でその
「原因」を考え、対策を立てられるようにコーチしてあげましょう。

 

今期、最後の塾外生対象保護者会は2月15日午後7時30分から実施します。

徳島県の基礎学力テストの実態と2020年大学入試問題の影響、それに対しての対策なども実際の過去の基礎学力テストの問題を示しながら解説します。基礎学力テストで目標点が達成できる勉強方法を教材も紹介しながら説明します。

興味のある方は、

お電話かホームページのお問い合わせ欄から

申し込みいただいて

是非ご参加ください

 

 

 

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、
香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。