2019/09/18 (水) - ブログ

中3の母への返信

 城東高校・徳島市立高校理数科
   県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
    受験專門塾
        碩学ゼミナールの衣笠です。

先日、中3のお母様から相談のメールが来ました。それに対して衣笠が返信しています。(プライバシー保護のため内容は変えてありますが、碩学ゼミナールの取り組みがよくわかると思いブログで紹介します)

【中3生のお母様からの相談】
いつもお世話になっております。
中3の子どもが、基礎学力テストを前に
かなり緊張しています。緊張しすぎて本番で失敗するのではないかと不安です。何かアドバイスをお願いします。

【衣笠の返信】

A様
お世話になっています。
ご質問に対して、取り急ぎ要点のみ返信します。

本人の緊張に対して、一番効果があるのは
御両親が、基礎学に対してする「努力」が大切であって
「結果」は問題でないと心から思うことです。
実は、それがご本人の成績を一番伸ばす親の態度です。

「努力」は、本人がやろうと思えば、強い心を持てば
ほぼ100%実施できます。それに引き替え「結果」は、どんなに努力しても、たとえ実力が
あっても、当日の状況次第では

ひどい点数になるかもしれません。実力があっても、苦手な分野の問題ばかり出れば思うような結果は出ません。

だから、「結果」に焦点を当てすぎると、生徒(お子様)の精神が不安定になります。

このように書くと、多くの保護者の方は、「自分は子供に良い成績を

取りなさいと要求したことはない」と仰います。
それでも、衣笠が、「でも本心ではよい成績をとってほしいと思っていますよね」とお聞きする

と、「それは、もちろん(良い成績を取ってほしい)」とお答えになります。中3はまだ思春期の中にいます。

精神的に不安定な時期です。感受性の強い、敏感な生徒(子供)ほど

親の心の中の希望を感じとって、親の希望をかなえようとして、苦しみます。どんな子供も親に

褒めてもらいたいものです。親に褒めてもらいたいために勉強を頑張る部分が絶対にあります。

男らしく、日本を代表する役者といわれた、高倉健さんの最初のエッセー(著書)の題名が「あな

たに褒められたくて」でした。その本の最後に題名の由来が語られるのですが、タイトルの「あなた」は、高倉健さんのお母様のことでした。高倉健さんは「あなた(お母さん)」に褒められたいので、仕事も人生も頑張ってきたと書いています。

中3の子供は、もっと親に褒められたいと思っています。
「結果」で判断するか、「努力」を褒めるか。この保護者の対応が
子供の精神状態の多くを決めます。

最近、オリンピック選手などが、インタビューなどで「自分の演技をやりきるだけです(順位は問題にしていません)」と話すことをお聞きになったことはありませんか。
これも結果に惑わされず、目の前の課題に集中するようにコーチが指導しているのだと思います。
それとともに、選手は「競技を楽しみたい」と言ったりします。

これも結果にこだわりすぎると、視野が狭くなってミスを犯しやすくなるという事実から考えられた指導の結果だと衣笠は考えています。

基礎学力テストに向けて、(少なくとも)ご両親は、「結果」

ではなく、それまでに積み上げたお子様の「努力」を評価すると
ハッキリご本人に宣言して、心の中でもそのように考える努力をする。これが結果として、お子様が基礎学で一番良い成績を取る親御さんの態度だと衣笠は思います。

そして、衣笠は、常にそのように子供たちと接してきました。

上記何か参考になれば幸いです。

授業前に、バタバタ書きました。乱文ご容赦ください。
令和元年9月○○日
碩学ゼミナール 衣笠

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、
香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。