碩学ゼミナール三つの教え、二つ目は「勉強日記を書く」です。
最近はメンタルトレーニングの効果が世間に広く知れわたるようになりました。各界の成功者が目標達成に日記(日誌)を活用した例が数多く報告されています。
今回のソチオリンピックでも活躍した、スキー・モーグルの上村愛子選手は「急に強くなった理由は、日誌を書きだしたことです。日誌を書くまで子供(ガキ)でした。」と語り、2013年の自身のブログで「少しだけ不安になった時に、自分を助けてくれたのはこの春からまた付け始めた練習日記」「ジムでの練習日数、技術練習の日数、内容、感想。見返すと、『ああ、大丈夫』とほっとします。練習日記のプラス要因はこんな所にもあるんですね^^」と書いています。
また、サッカー日本代表の本田圭佑選手も小学低学年から練習日誌をつけていて現在100冊にもなっているそうです。
そのきっかけは、東京五輪のカヌー代表でもある大叔父の本田大三郎。本田選手が、大三郎氏に強くなる秘訣をたずねたとき、毎日練習日記を書くことを教えたそうです。
「夜、その日の練習を振り返ることで、もう一度練習するのと同じになるからね。なんでもノートに書いておけば、調子が悪くなった時、いい時の自分をすぐおもいだせる」と。
本田選手は、その時のアドバイスを守り続け100冊以上の日記を書き、今も書き続けています。
2007年の夏の甲子園で優勝した佐賀北高校の百崎監督が、優勝後のインタビューで、優勝の秘訣は選手に書かせた日記(日誌)だと語りました。もともと佐賀北高校は進学校で、その年の春も、地方大会の3回戦で敗退していた。しかし、春の大会終了後、チーム力が急上昇していきました。その理由が、監督と選手の「交換日記」。58人の選手達との交換日記、読むだけでも1時間半もかかるという。しかし、練習メニューやこれからの部の方向性など、交換日記で一つ一つ丁寧にやりとりを繰り返すうちに、チームの一体感が生まれ強くなっていったといいます。
2009年夏の甲子園優勝校の中京大中京の大藤監督も「スパルタ時代」の練習を反省して、本当に実になる努力の必要性を感じ、選手との「交換日記」を続けてると優勝ごのインタビューで答えています。
また、20世紀最高の科学者アインシュタイン博士は、「成功者にはただ一つの共通点がある、それは日記(日誌)を書いていたことである」と語っています。
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