2021/06/14 (月) - ブログ

新人研修・海津先生のレポート紹介!

城東高校・徳島市立高校理数科

県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)

受験專門塾

碩学ゼミナールの衣笠です。

 

今春、徳島大学・理工学部を卒業した

碩学ゼミナール正社員(新人)の海津先生から

新人研修用のレポートが提出されました。

入社2か月で、塾の内容をよく理解してくれたと思います。

本人の許可を得たので、実名で公開します。

お時間のある時にでも、よろしかったらお読みください。

(一応)塾長 衣笠邦夫

 

 

新人研修レポート

「向山の教師修行十年」の感想

碩学ゼミナール・講師

海津萌乃

 

この本を読んで、「プロの教師」とは子供ができなかったことをできるようにしてあげることができ、その一つ一つに努力し続ける存在だと思いました。

跳び箱の話では、助言するときは子供に伝わるような具体的でイメージのしやすい言葉を選ぶこと、子供に可能性を信じてもらうために証明して見せるなど、向山先生がまったく跳ぶことができない子供も「できるようにする」と言えるまでに、何をしてきたとういうことが見れました。子供への助言一つにも、子供のどこを治すべきなのかを特定し、子供の反応を見て、どの言葉が子供に伝わるのかを一つずつ探していくという努力があり、みんなの前で実際に跳び箱を飛べなかった子供を飛ばして見せて、「誰にでもできる」という言葉に半信半疑な子供たちにも可能性を信じさせることで、子供を気持ちから変えようという考えを知れました。

日曜だけが好きだった子の話では、吉岡さんが書いた作文からも向山先生が吉岡さんを内面から変化させたことがわかりました。班長の立候補の出来事から自信をもらった吉岡さんが算数の問題で先生に指摘されたことをちゃんと聞いていることから、吉岡さんが向山先生を尊敬しているように感じます。子供に成長してもらうためには、初めに先生のことを信頼してもことが必要であり、信頼してもらえたことで、子供が努力しようとついてきてくれるようになると思いました。また、向山先生の授業のように、決まりきった質問と決まった子供だけが答えるという当たり前の授業をしないことで子供に興味をもって喜んでもらうには、問題を理解してその答えだけで終わらさないよう、事前に勉強し子供が納得するような話ができる「準備」をすることが必要になると思いました。

初めに死にたいと話した林君の話では、病気のせいで教育は不可能と決めつけず、林君の可能性を探し続け、成長できる環境を整えていました。その方法一つに、嘘やごまかしの効かない林君に対して授業開始時間に教室にいなさいと注意するのではなく、授業の挨拶係をしてもらい、そのときの教室にいなければならない理由を作ることで納得してもらっていました。生徒に伝えるときは感覚や流れで何となく答えを教えてしまうと、生徒に不安を与えてしまったり、勉強のモチベーションを下げることや信頼できないと思わせてしまうことに繋がってしまうので、その理由をはっきりと伝えることで生徒も納得し、理解が深くなると思いました。また、誰かのせいや何かのせいと決めつけてしまうのは簡単ですが、そこで言い訳を作らずに自分の力不足と考え努力し続けることができるのが教師なのだと思いました。

子供が一歩成長するために教師も全力で努力することが必要であり教師が成長のために努力を怠ったとき子供もまたその成長を止めてしまう、向山先生も林くんに成長してもらうために、毎日どんな些細なことでも記録し続け、起こった出来事との原因を考えて例えをいくつか挙げていました。その一つ一つの積み重ねで、子供のことを深く知ることができ重要な点が見え、林君の成長にも繋がったのだと思いました。

向山先生がしていることに、放課後に座席を見ながら一日を振り返るという作業がありました。ただ振り返るだけではなく、座席を見て生徒の顔を思い浮かべ、会話の内容や子供の表情をはっきりと思い返すというものでした。この作業をすることで、あいまいなままでなく隅々まで一日の反省や子供の考えを知ることができ、積み重ねることで次の授業で子供の行動や言動で考えていることが理解できるようになり充実した授業に繋がります。

しかし、簡単にできる技術ではないため努力を続ける必要があり、自信の成長のためにも日々の授業での出来事や反省点を記録していこうと思いました。

この本を書いた向山先生も初めからできたわけではなく、生徒一人一人に向き合い、一緒に努力し続けることで技術を身に付けてきたことが分かりました。その結果、生徒の心動かし成長させてきました。私も生徒の心を動かすために、自分自身成長していかなければならないと感じました。(了)

 

レポートの出来は拙いものですが、新社会人として素直に努力しようという姿勢は評価してあげたいと思います。

碩学ゼミナール 衣笠

 

 

 

 

 

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴

城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。

毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。

元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親

セミナーも手がける。