城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
2学期になるにあたり
8月31日と9月1日に気になる生徒と希望者合わせて
7組の三者面談を実施しました。
内容は志望校のこと、1学期の勉強を振り返って、育伸社模試の結果分析、苦手科目の勉強法などでした。
その中で毎年のデータ分析と塾生40名のデータ分析を重ね合わせた上で、面談した生徒の第3回基礎学力テストの
目標点数・学年目標順位を決めました。
国語が得意な生徒が、中3の2学期以降伸びる傾向がある、
基礎学3回の数学は平均点が低い、理科・社会は目標点に合わせた勉強方法が有効など、
わかっている要素を盛り込みながらかなり詳しく見ていきました。
新学期を迎えるにあたって有意義な面談になったと思います。
その中で、「国語の勉強法」の話になりました。
国語のテストの得点力をサッカーに例えるとわかりやすいと思います。
サッカーでレギュラーになるには、技術と体力が必要です。
どんなにテクニックに優れていても、試合開始5分で、疲れて走れなくなるようでは、レギュラーになれません。
また、
体力があってもテクニック(技術)がない、ドリブルも出来ない、ボールが真っすぐ蹴ることができないのでは、やはりレギュラーになれません。
今までたくさん本を読んできたけれど、なかなか国語のテストで点が取れないのは、体力はあるけれどテクニック(技術)がないパターン。
これは6か月あれば、ほとんどの場合
成績が急上昇しています。碩学ゼミナールの「読解公式」や
古典修得テキストや文法・漢字語句の課題をキチンとこなせば確実に点数は上がります。
今までの読書で身につけた
文章への「感性」が具体的なトレーニングにより得点力を生みます。
ただ、今まで「ほとんど本も読んだことがない」かつ国語の点数が悪い場合、体力(感性)を育てながら国語のテクニック(技術)を学んでいくことによって高校入試までには
国語の目標点を達成することは可能です。
その場合、とにかく受験生は時間がないので、音読をするか、教科書の書き写しをすることを進めています。
非常に単純な方法ですが
毎日5分続ければ確実に効果が上がります。
参考になるかもしれないので、以前「国語の勉強法」について書いた文章も紹介します。
一般的には
高校入試の国語は
大きく分けて
①漢字・語句
②文法
③読解問題
④古文・漢文
⑤作文 に分かれています。
① ②に関しては比較的やるべきことがわかっているので、質問は少ないです。
④の古文・漢文は、中3になって真面目に勉強すれば、全く問題ありません。特に④に関しては、碩学ゼミナールでは、計画的で効率的な勉強ができていると自負しています。
⑤の作文ですが、これに関しては、大きく分けて2つの能力が問われます。
1つは、自分の考えを文章にして相手に伝える能力。ただ、これは1ヶ月特訓すれば高校入試の合格点程度のレベルは身に付きます。
2つ目は、ある程度の世の中の動き(時事問題)などを知ることと、一般常識を身につけていること。
以前、基礎学力テストの「作文」の問題で、徳島の特産物を全国に売り出すにはどうしたらいいか、貴方の考えを書きなさい。
という問題が出たことがありますが、これは文章作成能力だけでなく、ある程度の自分の考えを必要とします。そのために日頃から、お子様が新聞を読むとか読書をするとか重要なニュースに関心を持つよう興味を抱かせてあげることが重要だと思います。
衣笠の場合、子供が中学までの間、休日に家族揃って出かけた先で一番多かったのが文化の森の図書館でした。多くの本に囲まれて、
好きな本があれば借りることもできる。こんな素敵で贅沢な環境はなかったので
図書館が家族全員大好きでした。衣笠の書物上の教育学の師匠である
向山洋一先生は、どんな内容でも活字を読むことによって「読解力」は身につくとおっしゃっています。例えば、野球部の生徒なら、文学書でもいいですが、ベースボールマガジンを読んでも「読解力」はつくということです。
また、「音読」「書写」が一般の方が思っているイメージと比べて、遥かに読解力養成に効果を発揮します。
受験国語においてもテクニック(技術)は、中3の1年で身に付きます。
ただ、既に紹介した、一般常識や言葉への感覚は1年ではなかなか身につきません。ただ、国語の勉強を始める場合、なんとか工夫して身につく努力をするしかありません。
その上で、受験英語では、一般の方が思っている以上に英単語が大切になってきます。これは、国語も同じで、言葉の意味の理解、語彙が非常に大切になってきます。
最近、内藤俊昭先生の「語彙力アップ1300」②(中学入試完成レベル)(定価1800円)という本に出会い、自分の考えと全く同じであったので
このタイプの中学版を使い中3生に「語彙講座」を実施しています。
ご家庭で出来ることとしては、音読、書写、とこの語彙のテキストの完成が取り組みやすく効果があるのではないかと考えています。
念のため別の機会に書いた
国語勉強法も送ります。参考になれば幸いです。(衣笠)
受験国語 「読解力養成」 最強勉強法
① すべての勉強の基本は、音読です
一日5分、教科書を毎日音読(しっかり声を出して読む)を卒業まで続けてください。先日、塾講師の実践記録を読んでいると、国語の苦手な生徒にせめて漢字だけでも暗記させようと、個別に徹底して指導してなんども書かせてみたが全く効果が上がらなかった。そこで、2ヶ月の間とにかく声を出させて音読もさせてみようと実践したら、読解力だけでなく、漢字の定着率も向上したとの報告がありました
② 5分間教科書を書き写すことも有効です。
衣笠も新聞社に勤務しながら、ジャーナリスト専門学院に夜通っていた頃、日本で一流の作家から、自分の憧れる文士の文章を書き写しなさいとアドバイスを受けて、元朝日新聞の疋田圭一郎の文章を書き写していました。
また、長男が小学校5年生の時、国語の勉強のために毎日10分教科書をノートに書き写させていました
どちらも、大変効果を実感しました。
「書き写し」については、シリーズ「大学の授業実践」視写の教育
に読み聞かせる 池田久美子(東信堂)に詳しくその効果が
報告されています。
そこで、まず①②を毎日それぞれ5分間づつ2週間続けてみて、実力が伸びた実感のある方を10分間毎日続けても良いと思います。
当たり前のことですが、
③ 読書をすることも読解力をつけます。
ただ、一般の方のイメージと違うのは、読書する本が教科書や名作文学でなくても同じような効果があると言われていることだと思います。新聞・スポーツ雑誌・…なんと漫画でも効果があると有名な現場の教育実践家の先生も仰っています。
上記、理論を活用して碩学ゼミナールの国語の授業は実施しています。 衣笠
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。