2020/01/26 (日) - ブログ

中1・中2基礎学対策と保護者会

城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。

24日金曜日から、中1・中2基礎学力対策講座がスタートしました。
この日は、英語、数学、国語、社会の授業を行い、塾外から優秀な生徒さんが4名参加してくれました。

とにかく基礎学力テストは他の試験にない特徴があります。また、県下統一の問題で同じ日に実施するので、かなり正確に現在の高校入試に向けた実力を知ることができる最重要な試験です。
中間・期末テストが教科書にそって作られているのに対して、基礎学力テストは中1~中3まで全国の公立高校入試問題を参考に作られています。(碩学ゼミナール分析)

現在、碩学ゼミナールでは、全国すべての公立高校の主要5科目の入試問題がCDROMの形で印刷・使用可能です。 中3の入試対策で全国の公立高校の入試問題を詳しく研究していると、基礎学力テストの作成過程で参考としたと思われる他県の過去の入試問題に出会うことがあります。
今年の第3回基礎学力テストの数学は、過去10年間で一番難しかったといわれています。平均点も40点台の中学が多かったようです。

そこで問題を詳しく見てみると、入試本番で問われる解法技術を要求する問題が例年より多く要求されていました。
これを川真田の分析では「大問3は2次関数の問題でした。問(3)の△PCDの面積を等積変形して、△ACDとして求めるのが浮かびにくかったのでは?と思います。また、問(4)の平行四辺形の面積を2:1に分ける直線の傾きの問題は、底辺BCを通る方のQの座標はまだ求めやすいのですが、DCを通る方を求めるのが難しかったと思います。ただ、この問題については、BとDがどちらもy軸上にあるので、どちらのx座標も同じ値になることに気付けば求めることができたのではないでしょうか?とはいえ、平行四辺形の面積を二等分する問題は、解いた経験がある人は多いと思いますが、2:1に分けるのは初めての人も多かったと思うので、そういう意味でも難問だったのではと思います。」と表現しています。

 

碩学ゼミナールの中3クラスでは、1月9日の第3回基礎学力テスト終了以降、数学でも本格的な入試問題の演習を実施中です。
かなり優秀な中3の生徒でも、当初、徳島県の入試数学の難易度に当惑します。
残り2か月でこのレベルの問題を完全に解けるのか不安になる生徒も多いと思いますので、先輩の体験を本人の許可を得て紹介します。

城東高校合格 宮本純成さん
(前半略)
2月頃、塾で数学の過去問をしたとき、全然解けなくて悔しかったです。くり返すのが大事だと思ったので、数学の過去問は10年分を全部3回ずつしました。3回目にはスラスラ解けるようになって自信もかなりついていました。受験当日は緊張もまったくせずにのぞめました。いつも通りの力を出すことができました!この塾に入って本当によかったと思います!先生ありがとうござました!   高校でもがんばります!

 

予想以上に悪い点数を取ってしまう“基礎学ショック”を乗り切るためには、中1・中2生も早い段階で中間・期末用の勉強と、基礎学・入試対策の勉強を並立して実行する必要があります。
そのためには、どのようにしたら可能かというところも2月1日以降の保護者説明会でご紹介する予定です。

基礎学には、中1・中2とも特有の傾向があります
数学では、問題文が長く、問われている条件が図表・グラフなど問題文全体に散らばっていて見つけにくい。社会では、与えられた選択肢の文章から誤っているものを選ぶ問題や複数のグラフから正解を読み取っていくなど。英語でも自由英作や長文読解の難易度が高いなどの特徴があります。

例えば、24日に授業で解説した
中1社会のインドの主要輸出品が1.石油製品、2.ダイヤモンド、3.機械類であり、
タイの主要輸品が1.機械類、2.自動車、3.石油製品というのは暗記している生徒は少ないと思います。この問題は、インドの1人あたりの国民総所得が低いという事実をもとに、もう一つのグラフを活用して解く問題です(ちなみにタイには、日本の日産、ホンダなどの自動車工場が多数あり自動車を多く生産しています)

また、授業で取り上げた中2の平成27年の一次関数の問題も
入試の解法を使うのでこのレベルの問題を解いていない生徒には手が出ないと思います。

このように基礎学の傾向に慣れていないと、本番で力を発揮できない結果となってしまいます。
基礎学力テストまであと18日(26日現在)、過去の基礎学力テストの問題を分析・分解してどんな学力を鍛え培えば本番で点数が伸びるのかを演習・講義・個別指導の形で実践していくのが、中1・中2基礎学対策講座です。1日だけの参加も歓迎です。

また、保護者会では徳島県の入試に関してすべての情報を公開します。この情報が、ご家庭でのお子様の指導にお役に立てば幸いです

令和2年1月26日
碩学ゼミナール 衣笠

 

碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親セミナーも手がける。