2014/02/14 (金) - ブログ

母の三つの教えと碩学ゼミナール④

これは、一般によく知られていることですが、人間の意識には、顕在意識と潜在意識があります。

たとえば、誰にでも、勉強をしなければいけないと思い、勉強しようと思うのに気持ちが乗らない、こんな経験があると思います。

これは、(少々雑に単純化してしまうと)頭(顕在意識)では勉強に向かっているのに気持ち(潜在意識)は乗り気ではないという状態。しかし、毎日日記(日誌)を書き続けることにより、潜在意識にも勉強しようという意識が行きわたり、やる気が出ます。

また、日々の行動を記録することにより自分の現状を客観的に見つめることができます。それにより、自分の長所・短所も含めて自分の状況をはっきり理解できるようになります。子供は、自分の状況がハッキリ理解できると、目標達成までに必要なことがイメージできるようになり、目標達成に前向きになります。

 碩学ゼミナールでは、勉強日記には、その日の反省(感想)と明日への決意と目標を必ず書くように指導しています。

今まで何人もの生徒が信じられないくらいの成績の伸びを示したことがありますが、全員毎日勉強日記を書いていました。その中で、三者面談で衣笠が勉強日記を書く事を勧めた生徒には、勉強日記をFAXで毎日教室に送信してもらって、衣笠がコメントを記入してFAXで返信していました。
衣笠の経験から言うと、今まで勉強日記を書き続けた生徒は、ほぼ確実に大幅な成績向上が見られました。

では、何に気をつければ勉強日記を書き続けることができるでしょうか。

そのために、規則正しい生活をすることは大きな力を与えます。
衣笠が20年余り受験生を学習指導してきた経験を書けば、学年トップクラスの成績(学年1番から10番)の生徒はみな就寝時間を徹底していました。中3の9月以降は、だいたい午前12時30分くらいが多かったように思います。いま、午後6時30分なので就寝まであと6時間、今日の課題を仕上げるためにどうすれば良いかと真剣に取り組んでいました。
この勉強姿勢により、学習効果も上がっていたように思います。

 また、勉強日記を続ける最高の方法は、家族全員でそろって静かに勉強日記に取り組む10分の時間帯を決めてしまうことです。
月曜日は特に予定がないので10時~10時10分、火曜日は塾があるので11時~11時10分というように。その間、生徒は毎日勉強日記を書きますが、保護者の方は、そばで本を読んでいても家計簿をつけていてもいいわけです。これで、その子の勉強日記継続率は格段に上がります。

ここで一つ重要な注意点があります。それは、よほどのことがない限り、指導者・保護者が勉強日記の内容に対して、ほめることはあっても決して直接、批判や指導をしないことです。

勉強日記は毎日規則正しく書き続けることが最重要です。目標と反省(感想)と決意を毎日書き続けるだけ、ただそれだけで子供は自分の内面と対話して、確実に成績UPに向かって進んでいくようになるからです。

                                  この項続く

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