2016/04/29 (金) - ブログ

新学期・「数学教務システム変更」と現状報告①

       城東・城南・城ノ内・徳島北高

        徳島市立高校理数科 受験専門塾

                 碩学ゼミナールの衣笠です

 今年の高校入試は、まずまずの結果でした。SS・Sの進学クラスは、全員が第一志望校に合格しました。オープンスクールに参加して、校風や進学実績をじっくり検討して、本当に行きたい高校に行くのが

ベストの選択だと考えています。その点、今年の入試では、SS・Sクラスの20名は全員、本人の第一志望高に合格・進学しました。

大雑把に言って、今年の入試は国語・社会が易しく、理科が難しく、数学も例年通り難しく、英語が例年並みの難易度だったと言えるのではないでしょうか。入試直後の生徒に聞いても、社会・国語はできた。

数学・理科が難しかった。英語は普通。という感想が一番多かったように思います。

そこで、入試後新学期を迎えるまでに、数学の教務システムを徹底的に見直しました。前年度の数学の結果が決して悪かったわけではありません。基礎学力テストでも、ある程度上位は、当たり前のように90点はこえていました。ただ、一学期から全てのテキスト、問題を徹底的に厳選して、壮大なドラマのクライマックスが入試当日に訪れるというような、想像を絶するほどの緻密な計画とまではいっていなかったように思います。

特に、一学期の勉強をどのようにして効率的に2学期以降につなげるか、その点に若干甘さがありました。そこで、中1Sクラス・SAクラス、中2Sクラス・SAクラス、中3SSクラス・Sクラス、その他各学年個別クラスの教材を全て一から見直しました。数学教材で言えば、授業後、教室で一人朝の5時・6時まで授業の流れをイメージして、実際の使用順と授業中の使用時間を仮決定していきました。

例えば、都麦出版の「みるみるわかるステップ式 数学」を導入教材として使う場合、どの部分を講師が個別指導で採点するか、一部を生徒の自己採点とするか、実際の生徒の顔と授業中の動きを頭に描きながら実際に自分で問題を解いて、一つ一つ確認していきました。目指す授業目標は、知的刺激に満ち

、知的興奮をかき立て、達成感が感じられる授業です。勉強は、面白くなければ、真剣に続けられません。

本来教材研究は、大好きなのですが今年初めて途中から苦痛に感じていました。それでも、自分なりに自分の満足する「究極の授業システムを完成する」と決意して、作業を続けました。


 その結果、今年初めていくつかのテキストで、問題を生徒がノート解いていく方法を採用しました。これは、テキストを何度も解き直すには、最良の方法ですが講師が管理しにくい難点があります。その問題を克服するために、生徒に持たせている購入テキストは、中3SS・Sクラスで、数学だけで5冊(中3範囲と受験用合計)。個別クラスは数学だけで、6冊(中3範囲と受験用合計) それでもちょっと多いでしょ(笑い)

もちろんこれを隅から隅まで全部完成させるわけではなく、各クラスの生徒に必要な範囲を選択しそこを

徹底的にマスターする。そのために、解けなかった問題は本当に自信を持って解けるようになるまで、日を空けて何度でもとき直す。そのために、単なるプリント学習ではなく、生徒が解いた問題の履歴を残すことが必要になってきます。

このようにして策定したシステムを、新学期の授業で実際に実施していきました。その中で、生徒の授業中の集中度、授業後の実力定着レベル、講師の運用安定性などを確認しながら修正して、塾歴25年以上で初めて、自分で満足のできる数学授業システムが出来上がりました。


 

 「知的興奮にワクワクして、達成感を感じられる」 塾生全員の実力を伸ばし 

  きれる授業



この4月、体験授業を受講した生徒さんに授業後感想を聞くと、一番多かった感想が、 授業を受けて、『おもしろかった』です。


こちらとしては、当然の結果ですが、後ろで見学されていた保護者の方にとっては、これは少し意外な反応のようでした。

この4月に入塾した中3のNさんの話が印象的だったので、本人にブログに載せる許可をもらった上で入塾後の変化を書いてもらいました。


「今まで30分だけの勉強だけだったけど、塾に入って1日3時間、休日は5時間勉強するようになりました。GWは、1日7時間最低でも勉強して、実力テストの結果を上げたいです。」

                                      (中3・Nさん)



自分を信じ、意欲に満ちて、やる気を出した生徒の姿を見るのは、ほんとうによいものです。


今日、授業後Nさんのお父様とお話ししたたとき、「勉強に目覚めたみたいです。やる気になったみたいです。」とおっしゃるお父様のお顔は、やわらかくて、やさしそうで、とても満足そうな表情をされていました。


                                         衣笠









碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴

城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、

香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。

毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。

元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親

セミナーも手がける。

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