2017/01/02 (月) - ブログ

中学「公民」利益と利潤の違い

      城東高校・徳島市立高校理数科

        県立上位高校 受験専門塾

             碩学ゼミナールの衣笠です

 

  本日、1月2日(月)午後1時~午後4時まで中3 33時間特訓授業の第6回

  今年の初授業でした。年末の生徒の答案の出来から社会「公民」の経済分野が

  予想以上に弱いと判断して、今日は1時間あまり経済分野を授業しました

 

  そこで、SSクラスのSさんから、教科書に出てくる「利益」と「利潤」はどう違うんですか?

  との質問。

  さて、普通の塾ならどう答えるでしょうか?

 

 

  衣笠は、今日の授業で次のように答えました。

  日常生活で使う「利益」と「利潤」は、広辞苑などの辞書で述べられているように

  同義のものとして扱ってよい。

  「利益」も「利潤」も事業・商売等における「もうけ」を表すという点は同じだが、

  中学公民範囲では、「公共の利益」とは言うけれど、「公共の利潤」とは言わないように

  「利益」の方に、「ためになる」「益になる」という意味も含み表す範囲が広い

 

  最後に、基礎学テストには絶対出ないが

  経済学上では

  利益=総収入-総費用(機会費用含まず)ですが、

  利潤=総収入-総費用(機会費用含む)と

 

          ハッキリ違うものとして定義されています。

  

  説明の必要もないと思いますが、機会費用とは「使われなかった選択肢によって得られる

   であろう(最善)価値」のことをいう。   例えば、Aさんがカレー屋さんをして年間300万円の利益を上げたとして、もしAさんが弁護士資格を持っていて年間500万円の儲けを

確実に見込まれるとしたら、カレー屋さんをすることによって手にできなかった、この500万円を機会費用として総収入から引くということ。

上記の例では、経済学上利益は300万円ですが、利潤は300万円ー500万円=-200万円となります。

こんな説明を碩学ゼミナールの生徒は結構喜んでくれます。講師にとってこれはとっても嬉しいことです。

 

同じ言葉でも、限定する分野によって違う意味にもなることを具体的に学べて、今日のSさんの質問は大変意義があったと考えます。

 

中3社会「公民」も、経済分野に入って「直接金融」と「間接金融」の違いなど

教科書レベルでは、心底の納得が難しいことが多々あります。

年末に中学公民の参考書を3冊購入しましたが、全く説明不足なので

 

本日、大学受験用参考書を2冊発注しました。

センター試験 政治・経済の点数が面白いほどとれる本 石井克児

畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義  畠山創

 

一応、大学受験レベルの説明を確認した上で、中学生が本当に心から納得できる

説明に練り上げていこうと考えています。

 

                         (了)

 

 

 

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