城東高校・徳島市立高校理数科
県立上位高校(城南・城ノ内・徳島北高)
受験專門塾
碩学ゼミナールの衣笠です。
今春、徳島大学・理工学部を卒業した
碩学ゼミナール正社員(新人)の海津先生から
新人研修用のレポート第2弾が提出されました。
本人の許可を得たので、実名で公開します。
お時間のある時にでも、よろしかったらお読みください。
(一応)塾長 衣笠邦夫
「授業の腕を上げる法則」の感想
海津萌乃
この本では、授業の上達に必要なことを具体的に知ることができ、このことを意識しながら授業に取り組んでいきたいと思いました。
生徒に指示をするということにも趣意説明の原則、一時一事の原則、簡明の原則、全員の原則といくつもの原則があります。
趣意説明の原則は、指示の意味を説明するということであり、説明することでその行動の意味を理解してもらい生徒の納得も増えると思いました。また、指示のベストは趣意説明をしてどう行動するかは生徒に考えてもらうことであり、そうすることで生徒のことを尊重した手段となることということを知れました。
一時一事の原則は、一時に一事を指示するということであり、2つ3つと目標を増やして、複雑にしてしまうと生徒は内容を覚えることができなくなってしまいます。リンカーンやブーリエンスの言葉からも分かるように、一つのことを確実に成し遂げるにはその一つに集中できるようにしてあげることで、そのためには指示をする時は一つにする必要があると知りました。
簡明の原則は、指示、発問は短く限定して述べるということであり、これは一言で説明できるようにするということでもあると思いました。指示内容が多く、長くなってしまうと生徒は何をどうすれば良いかがわからず、授業がぎくしゃくしてしまいます。そのため、生徒に指示をする時の内容は、具体的で短くある必要があると思いました。
全員の原則は、指示は全員にするということであり、学級とは組織で、組織は「責任所在の明確化」、「情報の共有化」とも考えられます。全体に指示することで、情報が伝わり、生徒たちがやるべきことが明確になります。また、全員に指示すときの注意することで、生徒が手に何か持っている状態での指示は指示に入らないという原則がありました。一人も話の内容を聞いていない子を出さないためには、手に持っているものを置いてもらい話に集中してもらう必要があります。全員が指示を確実に把握することでスムーズな授業にすることにも繋がると考えました。
指示についてだけでなく、授業に取り組むときに必要な原則は他にもいくつかあり、所・時・物の原則は子供に活動させるためには、場所、時間、物を与えるということです。「時間」は質問に対して子供たちにどのくらいの「考える時間」を与えることであり、資料から生徒に発言を求めるなら、「資料を見る時間」と「考える時間」を与えなければいけません。このように、実際に私が質問や問題を出したとき、この2つを意識して時間を取ってみようと思いました。「物」とは、授業によっては資料が不可欠であるということであり、「物」を使うことによってイメージ化もしやすくなり理解が深まることにもなると思いました。また、いつも使っていてる物を少し変化させ
てみたりすることで、生徒の関心を引くことができるのではないかと考えました。
細分化の原則は、指導内容を細分化することです。例えば、跳び箱の指導で、「開脚跳びをする」という運動には、「助走する」、「跳ぶ」、「着地する」に細分化することができます。その一つ一つに解釈を付け、そのままでは子供には伝わらないので、イメージ化しやすい言葉に言い換えて伝える必要があります。自分がわかっていても、生徒には伝わらない可能性もあるので、使う言葉に気を付けて言葉を選んでいきたいと思いました。
空白禁止の原則は、たとえ一人の子供でも空間の時間を作らないことであり、課題を終えた生徒が手が空いたままだと、だんだんと教室が騒がしくなってしまいます。この原因は教師であり、このような状態にしないためには事前の準備が重要であることが分かります。
確認の原則は、指導の途中で何度か達成率を確認することであり、授業で教えたことを教えっぱなしにせずに、生徒の達成率を確認する必要があります。また、講師マニュアルあるとも重なる部分でもあることで、確認の仕方にも注意し、生徒が本当にわかったかどうかを確認できる方法を選ばなければいけないことが分かりました。
固定評定の原則は、誰がよくて誰がわるいかを評定することであり、生徒一人ひとりを見て、個別に評定することが大切になります。大人数の生徒を指導する際も個別に評定することで、短時間で指導が可能になったり、生徒にも一人一人のこと聞いていると思ってもらうことがでいるということを知れました。
最後に、激励の原則は、常に励まし続けるということです。「はげまし」は子供と生徒が一緒に欠点を克服していこうとする連携の証だということを知れました。子供が欠点を克服するためには、「はげまし」が大切で、「はげまし」をするには、生徒の些細な変化にも気づいてあげる必要があると思いました。
初めは、誰もが未熟な技量であり、プロの教師になるためには、経験を重ねていき、研究し、本を読むことが必要であります。経験年数と技量は比例していないため、プロの教師を目指すには勉強し続けなければいけないと思いました。自分はアマチュアではないと錯覚する場合もあり、そのような思い込みをせず成長するためには本を読むことが大切だと感じました。
授業の腕を上げるために、「すぐれた技術はすぐれた思想の具体表現である」ということを理解し、定石化された技術を身に付けるために勉強し、子供たちにとって価値のある授業ができる価値のある教師になれるよう取り組んでいきたいと思います。
碩学ゼミナール塾長・衣笠 経歴
城西中学・城北高校・立命館大学経済学部卒 / 保険毎日新聞に記者として入社 / 帰省後、県内大手進学塾にて本部長・教務部長・校舎長、香川7校舎統括責任者。家族(嫁、長女、長男、母)をこよなく愛する。
毎日一人ひとり全員とあいさつをした後、父のお仏壇に手を合わせるのが日課。趣味は読書と野球観戦。好きな食べ物は辛口カレーライス。
元認定教育コーチ・青少年育成協会元研究員・子育てに関しての母親
セミナーも手がける。